アレックス・ペレイラがUFC320のメインイベントで爆発!前王者マゴメド・アンカラエフを相手に、開始直後から自分のペースで攻めまくり、わずか80秒で圧巻のTKO勝利を収めた。前回の二人の対戦ではアンカラエフの堅実な組み立てに苦しめられたペレイラだが、今回はまったく違う展開となり、序盤から強烈な右の一撃をアンカラエフの顎に叩き込み、あっという間にマットに沈めてしまった。その後も冷酷なほどのグラウンド&パウンドや12-6エルボーで畳みかけ、レフェリーのハーブ・ディーンが即座に試合を止める鮮烈フィニッシュだった。
ペレイラは勝利インタビューで「復讐は毒だ。だけど今回は万全だったことを証明できた」とコメント。過去の敗戦がいかにコンディション不良だったかとアピールしつつ、“やるべきことをやった”というどこか余裕のある王者の顔を見せてくれた。そしてその後、急逝したジョン・ジョーンズの兄アーサー・ジョーンズへの哀悼をマイクで呼びかけ、格闘家としてだけではなく人としての深みも世界へ届けた。
この日のパフォーマンスでペレイラはライトヘビー級トップの実力を確固たるものにした。次の挑戦者を巡ってはイリヤ・プロハースカやカルロス・ウルバーグといった強豪の名前も取り沙汰されているが、プロハースカには既に二度の勝利を挙げている。となると、団体やファンの期待はより新たなドラマや“未知のライバル”に向かうだろう。本人も「今夜は用意していたマイクパフォーマンスをやめた」と明かしたが、一発で流れを変える王者の危機感と品格は本物だ。
ここからが“アレックス・ペレイラ劇場”の第2幕だ!まだ見ぬ最強挑戦者たちよ、王者の牙城を打ち崩せるのか?そしてペレイラの進化はどこまで続くのか――その全てを見届けるのがファンの特権だ!これぞリアルファイター、伝説の続きにまた期待したい!
