オリンピック金メダリストにしてレスリング界のスーパースター、ゲイブル・スティーブソンが総合格闘技の世界で快進撃を続けている 。2020年東京五輪でフリースタイルレスリング金メダルを獲得し、NCAA Division 1では2度の全米王者に輝いた実績を持つ25歳のスティーブソンは、NFLやWWEでのキャリアを経て、2025年についにMMAデビューを果たした 。
そのデビュー戦は衝撃的だった。2025年9月のLFA 217でブレイデン・ピーターソンを相手にわずか98秒でTKO勝利を収めると、その約1か月後には「Dirty Boxing」の大会DBX 4のメインイベントで元Bellatorファイターのビリー・スワンソンをたった15秒で粉砕 。さらに11月にはアンソニー・ペティス主催のAPFC 21にて、ケビン・ハインを強烈な左フック一発で24秒KOし、現在MMA戦績は2勝0敗、合計戦闘時間はわずかハーフラウンド分にも満たないという驚異的なペースである 。このハインへの圧倒的勝利はUFC実況の名物コメンテーター、ジョー・ローガンの目にも留まり、UFC代表ダナ・ホワイトに直接「彼を契約すべきだ」と進言するほどの衝撃を与えた 。
そして2026年2月19日、メキシコのモンテレイで開催されるMFL 3(メキシコ・ファイト・リーグ3)にて、スティーブソンは通算14戦のベテラン、ウーゴ・レザマと対戦することが発表された 。37歳のレザマは11勝3敗の戦績を誇り、2024年11月にはBudo Sentoチャンピオンシップでヘビー級王座を防衛した実力者で、11勝のうち9勝がKO/一本勝ちという仕留め屋タイプである 。これまでの相手とは明らかに格が違う、スティーブソンにとって真の試金石となる一戦だ 。
この挑戦に向けて、スティーブソンは最強のサポートを得ている。彼のコーチを務めるのは、UFC元二階級王者にして”史上最高のファイター”と称されるジョン・ジョーンズである 。ジョーンズ自身もJackson Wink MMAに所属しており、スティーブソンとは同門の関係 。試合前、スティーブソンはInstagramにジョーンズとのレスリングスパーリングやミット打ち練習の様子を投稿し、ジョーンズは「素晴らしい週末だった。彼は驚異的な速さでレベルアップしている。教えることもまた武道の一つであり、俺もまだ学んでいる最中だ。もうすぐ俺たちは新しいヘビー級世界王者の誕生に立ち会うことになるだろう」とコメント 。さらにジョーンズは「2026年末までにスティーブソンは地球上で最もエリートなファイターになる」とまで断言している 。
レスリング界の至宝が、格闘技界の頂点を目指す――これほどワクワクするストーリーがあるだろうか!ジョン・ジョーンズという最高の師を得て、着実にステップアップを図るスティーブソンの姿勢は、まさにチャンピオンの証である。2026年中にはUFC本契約やダナ・ホワイトのコンテンダー・シリーズ出場が現実味を帯びており、近い将来UFCヘビー級王座を巡る戦いに名を連ねる日も遠くない。レザマとの一戦で真価が問われる2月19日、スティーブソンの新たな伝説が幕を開ける!
