ネバダ州アスレチックコミッション(NSAC)は、明日1月29日(日本時間翌日)に月例会議を開催する予定です。
『ESPN』によると、その会議はラスベガスで現地時間AM9時(日本時間翌2時)から始まる予定となっており、議題には昨年10月のUFC229で乱闘問題を起こしたハビブ・ヌルマゴメドフ、コナー・マクレガーの処分が含まれています。
この会議には各選手の弁護士が出席する予定だということです。
現状としてはUFC229の直後にNSACは、ヌルマゴメドフとマクレガーを無期限の資格停止とし、ヌルマゴメドフの報酬200万ドルのうち半分を差し押さえている状態です。マクレガーは試合の日の夜に300万ドル全額が支払われています。
彼らがどれほどの罰則を受ける可能性があるのかということですが、ネバダ州の規則によりNSACの権限に事実上制限がありません。そのためやろうとすれば、ファイターの報酬100%没収や生涯出場停止処分も可能です。
これまでネバダ州が科した罰金の最大は、ヘビー級ボクサーのマイク・タイソンが1997年に対戦相手の耳を噛んだことで3000万ドルの報酬のうち、300万ドルの罰金を科しています。
ただし今回に関しては、『ESPN』によると、どちらの選手も1年以上の出場停止にはならない可能性が高いようです。
というのもNSAC事務局長のボブ・ベネットが両ファイターと接触しており、調停の可能性について交渉中だからです。もし両者が調停に合意した場合、その内容が明日会議で示され決議が行われることになります。
なお今のところヌルマゴメドフ、マクレガーだけでなく、ライト級にいるトニー・ファーガソン、ダスティン・ポイエー、アイアキンタなどのトップランカーもまだブッキングされていない状態です。
明日の処分内容次第でライト級の今後の方向が変わってくるかもしれません。
そして同じ明日のNSACの会議では、ジョン・ジョーンズの件も議題となっています。
ジョーンズは先月のUFC232でアレクサンダー・グスタフソンとの防衛戦を行いましたが、直前にドーピング検査で陽性反応が出たことでネバダ州のライセンスが下りず、急きょカリフォルニア州へ開催地を変更する事態となりました。
ジョーンズは今のところ3月2日に開催されるUFC235でアンソニー・スミスとの防衛戦が予定されています。
この試合が行われるために、NSACは明日ジョーンズにライセンスを与えるかどうかについて決議を行うということです。
(ESPN)