元UFCウェルター級、ミドル級チャンピオンのジョルジュ・サンピエールは、今週の木曜日にカナダのモントリオールで記者会見を行い、MMAから引退することを発表しました。
Long live the king. pic.twitter.com/hP3kWMXsbs
— Ariel Helwani (@arielhelwani) 2019年2月21日
サンピエールはまだ戦える状態であることを認めながらも、引退に至った決断について次のように語りました。
「チャンピオンになってそのまま居続けるためには多くの自制心が必要だ。そして自分のキャリアでフィジカル的にもメンタル的にもまだベストだと感じながらやめることもまた多くの自制心が必要だ。しかし私はいつも自分が良い健康状態でトップにいるときにこのスポーツを去ろうと思っていたんだ」
「何年もの間私に対して完璧なサポートをしてくれた家族、ファン、コーチ、トレーナー、トレーニングパートナー、スポンサー、エージェントに感謝したい。UFC46からUFC217まで、私のスキルを世界に示す機会を与えてくれたダナ・ホワイトと全てのUFC従業員はもちろん、ロレンゾとフランク・フェリティッタの仕事にも永遠に感謝する。それにそれぞれ戦った対戦相手にも感謝したい。彼らはみんな、私の最高の部分を引き出してくれた素晴らしいアスリートだった。私はスポーツに良い影響を与えたことを大きな誇りとして競技から引退する。私が生きている限りは武道のトレーニングや練習を続けるつもりだし、新しい世代のチャンピオンが私たちのスポーツを未来へ導いてくれるのを楽しみにしている」
「涙はないよ。そうすることができてとてもハッピーだ。トップのまま引退することには多くの自制心が必要で私の中では長いプロセスだったけど、そのときがやってきたね。そうすることができるのはほんのわずかな人たちだけであり、私はいつも引退するように言われるのではなく、自分で引退を決断したいと言ってきたんだ。格闘技には自制を要するし、そうやってトップのまま引退するべきだよ」
サンピエールは自身のキャリアの中で最も誇りに思っている瞬間について次のように語っています。
「私のキャリアで最も誇りに思っているのは、ファイトゲーム中に自分が倒れたときだ。カルロス・コンディットのヘッドキックによって倒れたものの(UFC154)、立ち上がることができたんだ。(誇りに思っていることについて)人々はたいてい勝利やノックアウトについてだと思うだろうから、奇妙に聞こえるだろうね。でも私にとってはヘッドキックを受けて倒れても負けなかったときなんだ。それが私のキャリアで最も誇りに思っていることだ。なぜならそれによって私は障害物から立ち直るための勇気を持って打ち勝つことができることを示せたからなんだ」
サンピエールの現役引退が明らかになった後、ソーシャルメディアではライト級チャンピオンのハビブ・ヌルマゴメドフが対戦を呼びかけていましたが、それについてはモチベーションの問題を挙げています。
「フィジカル的には私はまだトップにいると思っているが、ハングリーさが同じではないんだ。ハビブの幸運を祈っているよ。彼は今ベストなファイターだと思う。彼の次の試合を見るのが待ち遠しいね」
サンピエールは、もしダナ・ホワイトが将来ヌルマゴメドフとの試合を呼びかけた場合にどうするのかと尋ねられたとき、「映画のシナリオのように?様子をみるよ。でも私はそれについて考えていないね」と語ったということです。
(mmafighting)