ジョルジュ・サンピエールは今週カナダのモントリオールで記者会見を行い、現役を引退することを発表しました。
その会見の中でサンピエールは、ライト級チャンピオンのハビブ・ヌルマゴメドフとの試合について尋ねられ、実現に向けて動いていたことを認めながらも、UFCとの考え方の違いから実現しなかったと語っています。
「私のエージェントはUFCと話していて、私たちはハビブとの試合を組もうとしたんだ。私はハビブが試合を望んでいることを知っていたし、私も望んでいたけどUFCが別の計画を持っていた。私にとって現時点では数試合を戦うためではなく、毎回1試合ずつ戦うことを望んでいた。UFCのビジネスのやり方において、もし彼らが誰かをプロモーションするのであれば、その選手がそこにい続けることを保証されていることを望んでいる。それは投資のようなものだね」
「私には同じモチベーションがない。かつての私とは同じ人間ではないんだ。昔は冬だったとき私は貧しくお金も持っていなかったけど、足にビニール袋をかけて雪の中をマービン・ハグラーのように“War”と叫びながら走ったものだ。私はもはやこういうことはやらなくなっている。かつてはトップに行くために誰であっても打ち負かしたいと思っていたし、いつなのか誰かは関係なく勝ちたいと思っていた。しかし私にはもう同じ怒りやハングリーさはないんだ。今でもフィジカル的にはベストだと感じているけど、ハングリーさは同じではないんだよ」
引退が報じられた後にヌルマゴメドフはメッセージを発信しましたが、サンピエールは引退を11月まで延ばすかどうかを検討したのかを尋ねられ、次のように語りました。
「インターネットでメッセージを見たよ。ファイターにとって最もエキサイティングなこと、そして最も恐ろしいことは、無敵のように見える相手と戦うことだ。そしてハビブは今その選手だね。それは私のレガシーを高めることができる試合だったし、彼が私と戦うことを望んでいたのも知っていたから、このメッセージは私を興奮させたよ。しかし残念ながら、試合を実現するには2人のファイターに加えて団体もまた必要なんだ。UFCはハビブのために他の計画を持っていたからね」
(mmafighting)