インタビュー・コメント

ヌルマゴメドフ「MMAでは敬意を払うべきだ」

多くの注目が集まったUFC242のメインイベントでは、ライト級チャンピオンのハビブ・ヌルマゴメドフが暫定チャンピオンだったダスティン・ポイエーを第3ラウンドサブミッションで破り、ライト級タイトルの統一とともに防衛に成功しました。

試合後の記者会見でヌルマゴメドフは、今回の試合の勝利について、さらにポイエーのTシャツを着ていることについて次のようにコメントしています。

「なぜ私がこのTシャツを着ているかって?ダスティンは多くのチャリティ活動を行っていることを知っているからだ。みんなに知ってもらって、このTシャツを売るつもりだからだよ。そしてこのお金は全てダスティン・ポイエーに送るつもりなんだ」

「これこそ私の求めていたものだ。なぜ試合前に私たちの間で非常に多くの敬意が払われているのか?それから私の最後の試合(UFC229)でクソ野郎とクレイジーなことがたくさんあった。でも全てを忘れたいんだ。そしてMMAとは何かを示したい。MMAで一番素晴らしいことはリスペクトがあることだ。ジムにやって来て、最初にコーチやみんなと練習をするとき、チームメイトやコーチに敬意を払わなければならないし、ジムをキレイに保たなければならない。全てはリスペクトなんだ。MMAでトラッシュトークはない。これこそ私たちが示すべきことだ。ダスティン・ポイエーは素晴らしいね」

またヌルマゴメドフは次の試合について、UFCが決定を下すことだとしながらも、トニー・ファーガソンとの対戦について言及しています。

「UFCが決定を下すことだ。私としてはYESだと思うし、彼はこれに相応しいと思っているよ。彼が次の順番だ。良い試合になるだろうね」

しかしヌルマゴメドフは、周りからの絶え間ない要求に対して少し抑えるように語り、最近の功績を考慮してパウンド・フォー・パウンドのトップに加えるように求めました。

「何がおもしろいかと言えば、たとえあなたがチャンピオンだったとしても、たとえ無敗で、28-0で、UFCで12-0であったとしても、みんなは “わかったよ、次は彼だね”って気軽に話すんだ。もし私がトニー・ファーガソンを倒したとしても、トニー・ファーガソンの後に彼らは誰かを連れてくる。そして彼らは、“この男が彼を倒すから”ってプロモーションをするんだ」

「これは試合だ。トニーの後にしても、まだ終わっていないし何もない。でも今私は今回の試合に勝つことができた。ここ2年間は非常に忙しかったし、かなりプレッシャーを感じていたんだ。休暇のために数日私に与えて欲しいね」

一方でUFC代表のダナ・ホワイトもヌルマゴメドフとファーガソンの試合が進められることを認めています。

「トニー・ファーガソンがもし試合を受け入れるのであれば順番は次だよ。ハビブが再び戦うときに、トニーが試合を望むかどうか、今後どうなるかは様子を見てみよう」

ホワイトはまた、ファーガソンが試合を受け入れないのであれば、代わりにコナー・マクレガーとの再戦もあると語っています。

「もし何らかの理由でトニーが試合に加わることができないか、その時点で試合を望んでいない場合、私たちは次にどうするかを考えないといけない。でもコナーがとても理にかなっているだろう。コナーがその試合を非常に望んでいるし、ファンもそれを見たいと思っているだろう。どうなるかはそのうちわかるよ」

なおマクレガーは、UFC242が終わった後にTwitterでヌルマゴメドフとの再戦を呼びかけています。

11月にモスクワでUFCファイトナイトが開催されますが、そこでのリマッチを望んでいるようです。