インタビュー・コメント

ヨエル・ロメロがヌルマゴメドフとの思い出を語る

ミドル級ファイターのヨエル・ロメロは、UFCでトップコンテンダーになる前にはオリンピックでレスリングの銀メダルを獲得したこともあります。

ロメロによると、ライト級チャンピオンのハビブ・ヌルマゴメドフのレスリングスキルはロシアで培われたものだということです。

UFC248に先立ち行われたメディアデーでヌルマゴメドフのレスリングの血統について尋ねられたロメロは、かつて自身がロシアにあるダゲスタンに滞在していたときのことを思い出して次のように語りました。

「あなたが知っているかどうかはわからないが、誰にとってもレスリングの世界で最高の都市はダゲスタンのマハチカラだ。私がレスリングをしているときに、この都市に3ヵ月間滞在したんだ。私のいる階級では、ダゲスタンに6~7人の世界チャンピオンがいる。世界選手権やオリンピックでトップに立ったのが6人もいるんだ。想像できないかもしれないが、6人全員の世界チャンピオンたちが一緒にトレーニングをしているんだよ」

ダゲスタンに滞在していたときにロメロはヌルマゴメドフと会っていたようで、UFCで再会したときのことについても語っています。

「彼を最初に見たときのことは覚えているよ。彼はアメリカにいたが私の最初の試合だった。その試合私は勝利したんだが、彼が近づいてきてこのように言ったんだ。『やあ、ヨエル。あなたは私のことを覚えているかい?』ってね。でも私は覚えておらず、君は誰だい?って聞いたんだ。すると彼は、『私はハビブ・ヌルマゴメドフだ。あなたがダゲスタンに滞在していたときに大きなトーナメントで初めて見たんだが、そのとき私は14歳だった』と言っていたから、私も『本当に?』って聞き返したよ」

「さらに彼はこのように言ったんだ。『今私はここにいる。今はUFCのファイターになったんだ』とね。だから彼にはおめでとうと言っておいたよ」

ヨエル・ロメロは過去2試合でロバート・ウィテカー、パウロ・コスタに敗れたにもかかわらず、今週末にラスベガスで開催されるUFC248のメインイベントでは、ミドル級チャンピオンのイスラエル・アデサンヤに挑戦します。

連敗中でタイトル挑戦権を獲得したことを批判されていることについて、ロメロは次のように語っています。

「過去2試合で私が負けたとは考えていない。母校じゃないのだから注意される必要はないよ。最高の選手は戦いたがらないが、最高の選手と戦う必要がある。アデサンヤがこのようなことを言ったとき、私は記録について考えていなかった。私はこの階級の最高の選手と戦いたい。彼はヨエルと戦いたいと言っていた。だから私はありがとうと言ったんだ。まさにそれが私たちの仕事だからね。私と彼は同じ立場にいる」

「ランキング10位の選手とは戦いたくない。No.1に相応しい次の試合を戦いたいね。だから私がここにいるんだ。とても一生懸命働いている。私はパウロ・コスタやウィテカーとの試合にも勝っていた。だから今回の試合が実現したんだよ」