UFC251に出場予定だったギルバート・バーンズが新型コロナウイルスに陽性反応となったことにより、新たにカマル・ウスマン対ホルヘ・マスヴィダルのウェルター級チャンピオンシップが決定しました。
当初マスヴィダルはUFCとの交渉が決裂したことにより、ウスマンとの試合は行わないはずだったものの、一転して契約が成立することになりました。
UFCとの契約がどのようにしてすぐに締結されたのかと聞かれたマスヴィダルは、『ESPN』のインタビューで次のように語りました。
「俺たちは交渉を決裂しなければいけなかった。そういったこともあって、俺たちが発表することをあまり嬉しく思っていない人もいたようだね。彼らは決裂したことをあまり話したくなかったんだ。彼らの怒りと苦悶の表情を見ればわかるだろう。俺はいつだって自分と家族を養うために仕事をするつもりだし、誰が何と言おうと気にするつもりはないね。このビジネスに長く携わってきたんだ。自分が何をもたらすのかくらい知っているよ。これは数字のゲームだ。金額がそこに書かれてある。『自分はこれに相応しいと思う』ではなくて、自分がいくら稼げるのかが大事だ。自分に相応しいものくらい俺もチームもわかっているよ」
バーンズとの対戦が決まる前にウスマンとの試合のために行われた交渉では、かなり低い金額だったようです。
マスヴィダルは決められたギャランティにおいては仕方がないとしつつも、ペイパービューは自分がもたらしたものであるとし、もっと報酬を受け取るべきだと主張しています。
「法外な金額を要求しているわけではない。ペイパービューから入る収入をより多くしてもらうように求めているんだ。かなり良い契約ができたから、今は満足しているよ。カマル・ウスマン戦の最初に交渉した契約は、ペイパービューもギャランティもクソみたいな契約だった。ギャランティはそこまで多くもらえないというのは理解しているよ。でもペイパービューは自分がもたらしたものであり、人々が購入したものだ。俺はより多くのお金を欲しがって、彼らも態度を変えなかった、それだけだよ。彼らが目を覚ますためには、こういった狂ったようなことが起きなければならなかったんだ」
今回新たに締結した契約は、以前ウスマンとの対戦のときに提示されたものよりもはるかに良いものだったと語っています。
「今望み通りのものを得られたわけではないが、それにかなり近いところまでは来たよ。だからこの試合を受けることにしたんだ。相手の顔を殴ってお金をもらえるのが何よりも嬉しいことだね。でも一つだけやらないことがあって、キャリアの大部分は過小評価されながらやってきた。今後は絶対にそれで受けたりはしないよ。ダレン・ティルとの試合の後にメキシコから戻ってきて、マネージメントと話し合ったんだ。必要としている金額について話し合ってすぐに見出す必要があった。まだそこには到達できていないが、良い方向に向かっているよ。だから彼らはこのイベントの後に前進して俺に適切な待遇をするか、もしくは俺が土壇場で出場して6日後に報酬をもらうかのどちらかだと思う。どちらにしても俺は毎回相応しい報酬を得るつもりだよ」