UFC254でジャスティン・ゲイジーに勝利したライト級チャンピオンのハビブ・ヌルマゴメドフは、試合後にグローブを置いて引退することを発表しました。
UFCのフランス放送チームの一員だった元UFCチャンピオンのジョルジュ・サンピエールは、終了後に『ESPN』に対して、ヌルマゴメドフの引退は予想していなかったと語りました。
「驚いたよ。全く予想していなかった。彼はまだやりたいんだと思っていたし、メディアの人たちはみんな彼が30勝無敗を望んでいると言っていた。でもそれが彼の選択だ。キャリアを終える方法としては最高だよ。彼は驚くべきレガシーを残してきた。おそらく史上最高の選手かもしれないね」
ヌルマゴメドフはこれまでキャリア30勝に到達したときに引退することが噂されており、すでに引退したサンピエールも試合に対して興味を示していました。
ヌルマゴメドフがその前に引退したことから、サンピエールとの試合はなくなったものの、引退の決断を下したことに満足していると語っています。
「その試合は実現しなかったね。今のままで満足だよ。ハビブは今無敵で、無敗だ。完璧なキャリアだった。彼の悪口は言えないよ。29勝無敗でキャリア最高のパフォーマンスを見せてトップのまま引退したんだ。これ以上何を望む?完璧なキャリアの中でも最高に素晴らしい試合だったよ。私はいつも選手たちの試合数の多さを目の当たりにしてきた。誰もそうあって欲しくはない。ハビブは(引退という)素晴らしい決断をした。人生がそうであるように、始まりのあるものには全て終わりがある。プロアスリートの人生は、たとえエリートであっても時間が限られているんだ」
「ハビブは自分の心に従うべきだ。自分が幸せになったり、愛する人たちが幸せになることに従うんだ。そこにプレッシャーはない。適切なタイミングで正しい決断をすれば、可能性は無限に広がることになる。やりたことは何だってできる。祝福するよ。本当に素晴らしいキャリアだった。キャリアも試合も完璧だったね」
またサンピエールは現役復帰の可能性についてオープンだとしながらも、現時点では考えていないと語っています。
「私は3年前に引退した。それについてはみんなが推測しているだけだよ。今の自分には満足している。人生において絶対にないとは言えないが、私は他の人たちと違うメンタリティを持っている。みんなは白か黒で考えたがるけど、私の人生はいつもグレーなんだ。全てに可能性がある。ドアはオープンなままにしておくが、今のところはないよ。3年前に引退して今のままで満足だからね」