週末に行われたUFC255では、女子フライ級チャンピオンのヴァレンティーナ・シェフチェンコがジェニファー・マイアに判定で勝利してタイトル防衛に成功しました。
2018年12月にヨアナ・イェンジェイチックに勝利してタイトルを獲得して以降、4度のタイトル防衛に成功しており、もはや女子フライ級では絶対的なチャンピオンとして君臨しています。
しかし試合後の記者会見でシェフチェンコは、どれだけ勝利してタイトル防衛に成功したとしても、自身のモチベーションが下がることはないと語りました。
「パワー、テクニック、スピード全てにおいてようやくフライ級が自分の最適な階級だと感じられるようになったね。ここでこれからもずっと目の前にいる相手からベルトを守っていきたい。誰かが私のことを『圧倒的なチャンプ』『相手がいなくてモチベーションが下がっている』みたいなことを言っているのを聞いたが、そんなことは決してない。なぜなら私がUFCチャンピオンになるためにやってきたことは誰も想像できるものではないからだ」
「アメリカ生まれの人たちは7~8試合すればUFCで戦うことができる。私はキルギス生まれで5歳から格闘技を始めているんだ。5年前にようやくUFCに加わることができた。始めてからUFCに入るために22年かかっていて、世界中をまわって戦って、UFCに入るために17度の世界チャンピオンになっている。格闘技を始めてから27年後にUFC世界チャンピオンになることができた。だからどれだけ大変だったかを知っているからこそ、これからも絶対的なチャンピオンであり続けたいし、MMAで成功し続けたいというモチベーションを失うことは絶対にないよ」
モチベーションが下がることはないと断言するシェフチェンコは、今後どうなろうと引退する日のことは考えていないと語っています。
「引退する日は決めていないよ。35~36歳では非常に早いと思う。願望、テクニック、パワー、強さなどはまだ持っているだろうし、最後までそれを使わなければいけない。だってやめようと思えば今すぐにでもやめられるからね。そしておそらく数年後には引退から復帰してもう一度やろうって考えているだろう。でも別の要因もあって、年を取ると同じ人ではいられないことだ。十分なトレーニングをしていなかったためにスキルをなくし、選手としてのメンタリティを維持できなかったために、時がすでに過ぎてしまっていることがある。そして振り返ってみると、どうしてあんな決断をしてしまったのかと非常に悔しくなる。だからこそ何か他のことをやりたいと感じるときが来る前に、自分の可能性を今すぐに使うべきだと思うよ」
シェフチェンコはこれからもますます自分の能力が高まっていくと語っています。
「いいこと教えてあげる、私のスキルは絶対に低下することはないんだ。だんだん下がっていくことはないし、むしろ今後も高まっていくことになる。50代になるまではね」