週末に行われたUFC256のメインイベントでは、デイブソン・フィゲイレード対ブランドン・モレノのフライ級マッチが行われ、壮絶な殴り合いの末にマジョリティ・ドローの結果となりました。
試合後は両者とも地元の病院へと向かったことからすぐに回復することは難しいものの、UFCのダナ・ホワイトは試合後の記者会見で、来年中に再戦を組む可能性を示唆しています。
「彼らには休む時間を与えなければならないが、間違いなく再戦を行うだろう。私たちみんなにとって2021年に向けて新たな楽しみな試合だよ」
試合結果はマジョリティ・ドローとなりタイトル防衛となりましたが、ホワイトはフィゲイレードの減点が試合の流れを変えることになったと語っています。
「私はフィゲイレードが勝つと思っていたよ。減点の後で試合全体が変わって、モレノが強くなり始めた。おそらく減点なしだったら彼が勝っていただろう。それが試合全体の流れを変え始めたタイミングだったね」
またライト級で12連勝を成し遂げたトニー・ファーガソンは、今年5月にジャスティン・ゲイジーに敗れた後、UFC256でもチャールズ・オリベイラに判定で敗れることになりました。
ホワイトは第1ラウンドの最後にオリベイラのアームバーが決まっていたにも関わらず、ファーガソンがギブアップをしなかったことを称賛しています。
「昔のトニーの姿を見れると思っていたよ。前回の試合は減量の影響を受けていたと思っていたんだ。10人中10人があのアームバーでタップしただろう。彼があのアームバーを乗り切ったのは信じられないことだ。トニー・ファーガソンのタフさを示しているよ」
ファーガソンが2連敗したことで衰えを指摘する声も上がりましたが、ホワイトはファーガソンを擁護しています。
「もちろんその可能性はある。でもトニーは自宅に帰って家族と休暇を過ごすべきだ。休んで来年にやりたいことを考えるべきだね。このビジネスでは戦えばいつだって可能性はある。だからトニーは2021年に向けて何をしたいのかやゲームプランを考えるんだ。トニーはそんな無茶な決断はしないでまだ数試合はやると思っているよ」
これまでヌルマゴメドフとファーガソンの試合が何度も期待されてきたものの、結局は実現することがありませんでした。ホワイトはこのマッチアップについて聞かれ、実現しなかったことを嘆くように語っています。
「実現することはなかった。実現しようとはしていたんだ。5回もその試合をやろうとしたんだからね。縁がなかったってことだよ。今は全く考えていないね」