インタビュー・コメント

アンソニー・スミスがラキッチとの再戦を呼びかける

週末に行われたUFCファイトナイトのメインイベントでは、アンソニー・スミスがライアン・スパンを第1ラウンドサブミッションで勝利し、3連勝となりました。

試合終了後にはスパンと口論になったスミスでしたが、最後はお互いに冷静な対応によって健闘をたたえ合いました。

スミスは試合後の記者会見で感情をあらわにした理由について語り、スパンが敬意を欠いていたからだと主張しました。

「傲慢で自惚れた言い方になるかもしれないが、俺は周りから尊敬を集めている。この試合のために非常に力を注いできた。大人になってからの人生を犠牲にしてここまでやって来た。子供たちとの時間や友達関係もだ。それは人生のチャンスでもある。今頃俺は立派な外科医になっていたかもしれない。俺は生涯かけてこの仕事に取り組んできたし、多くの仲間が尊敬してくれている。それだけが望みだよ」

「俺のことを好きになる必要はない。仲良くする必要もないし、友達になる必要もない。俺を倒してやろうと思ってもいいし、時にそうなるかもしれないが、これまでの人生を尊重してくれることが唯一俺が誰かに期待することだ。でも彼はそうしなかった。彼はメインイベントやボーナスなんて気にしないし、俺がこれまで誰を倒したかなんて気にしないと言っている。でも今は気にしているに違いないね」

今後についてスミスは、昨年8月に敗れたライトヘビー級ランキング3位のアレクサンダル・ラキッチとの再戦を望んでいると語っています。

「それが俺の求めている試合だよ。個人的な感情はない。ラキッチとは試合の前も後も、お互いにポジティブなやり取りしかしていないからね。負けず嫌いなだけだ。彼のポジションが欲しい。彼は俺のポジションを奪ったから、俺はそれを奪い返したいんだ」

「失礼を承知で言うが、ドミニク・レイエスはラキッチよりも簡単に勝てる試合だと思うが、それではタイトルに近づけないんだ。タイトル戦に最も近づくためには何が必要なのか。タイトル戦(ブラホビッチ対テイシェイラ)の敗者を待つこともできるが、俺は待ちたくはない。俺にとってはラキッチがトップ5にいる選手の中で最もタフな戦いだと思っているよ」

スミスは直近でデビン・クラーク、ジミー・クルートといった格下の相手に勝利しており、今回の勝利で3連勝となっています。

しかしスミスは今回の試合でも十分な評価を得られないだろうとしながらも、周りの意見を参考にするのはやめて自分自身を満足させたいと語りました。

「俺は何をするべきなのか?誰を倒せばいいんだ?年を取った選手を倒せば、みんなが年を取り過ぎていると言い、若い選手を倒せば、今度はみんながランキングの高い選手ではないと言う。俺に何をしろと言うんだ?そんなことはどうでもいい。俺は自分のやるべきことをやって、目の前にいるヤツらと戦うよ」