UFCヘビー級チャンピオンのフランシス・ガヌーは、1月22日のUFC270で暫定チャンピオンのシリル・ガーヌとのタイトル統一戦が決定しています。
当初UFCは8月にデリック・ルイスとの防衛戦を望んでいたものの、ガヌーが母国に帰ることで出場しない意思を示したことから、最終的にルイスがシリル・ガーヌとの暫定タイトル戦で戦うことになりました。
ガヌーは『The MMA Hour』に出演し、ガーヌが暫定チャンピオンになったことは問題ないとしながらも、UFCが暫定タイトル戦を盛り上げるためにガヌーをネガティブに見せていることが問題であると語りました。
「唯一の問題はどのようにして俺にプレッシャーをかけるのかということだが、それが正しい方法だとは思えなかった。それが自分の邪魔にならないほど非常に下手だったね。何が起こっているんだ?って感じだったが問題ない。気になるのは、あの試合のプロモーションのために俺の信用を落として、休暇に行きたいなら行って戦いたいときに戦えばいいと言って偽ったことだ。そうではなく俺は戦いたいし、休暇中ではなかったんだ。それが正しいやり方ではなかったから俺を悩ませていたよ。それが真実ではないとわかっているが、彼らは俺の信用を落としてストーリーをコントロールするためにやったことだ。彼らが暫定タイトル戦をやりたいのであれば問題はないが、俺を妨げずに試合をして欲しいね」
「もちろん母国に帰って国民や家族にベルトを見せるための時間は欲しい。なぜあんなに急いでいたのだろうか?この2年間で2試合しただけなのに、いきなり2ヵ月後にタイトル防衛戦をしなければならないのか?何を急いでいるの?なぜ他の選手と同じように3~4ヵ月過ごせないんだ?」
UFCはガヌーに契約の延長を求めているものの、現在提案されている条件では更新するつもりはないようです。
しかしUFCが適切なオファーをすれば契約延長するつもりでいるものの、そのことが問題を引き起こしていると主張しています。
「新しい契約をしたわけではない。まずチャンピオン条項があり、彼らはプレッシャーをかけようとしているが、新しい契約にはサインしていないし、それが基本的な問題だと思っている。特定の条件で新しい契約を結びたくないから、それが全ての問題を引き起こしているんだ。自分にとってはそのような言葉で守られているとは思えないし、この2年間で2試合戦ったが、生活のためにお金を借りたんだ。誰もそんなことは気にかけていない。だからこそ、この経験をもとにより良い契約条件を獲得したいし、当然自分に見合った報酬を受け取りたいと思っているよ」
最近ではUFCから適切な評価を受けていないと感じているとし、UFCが自身との将来を約束してくれていると感じるかどうかと聞かれ、ガヌーは次のように語っています。
「正直なところ、そういうふうには感じていないよ。俺が間違っているかもしれないが、今のところ俺が見ている限りでは、UFCは俺の信用を失墜させようとしていると思うからそうは感じないね。そして誰かを宣伝することと、その選手の信用を落とすことは一緒にはできない。宣伝したい人にそんなことをしてはいけないよ」
「俺が何を求めているのか?まず第一に尊敬の念を持つことから始める。そして自分が尊敬されていると感じ、少なくとも彼らが気にかけてくれていると感じることだ。それだけだよ。それ以上のものを求めたことはない。俺にはそれだけで十分だし、それで今の地位を得たんだ。指名されたわけでも任命されたわけでもなく、自分で勝ち取ったものだ。だからこそ俺は少しだけ尊敬に値するだろう。俺はたいしたことはない。ちょっと有名なだけだよ(笑)」