インタビュー・コメント

ジョゼ・アルド「体重を作るのは選手にとって義務だ」

元UFCフェザー級チャンピオンのジョゼ・アルドは、当時も体重を作ることは簡単ではなかったものの、現在ではさらに階級を下げてバンタム級でも体重を作っています。

10月23日にはパウロ・コスタとマービン・ヴェットーリが対戦しましたが、ファイトウィーク中にコスタが体重を作れないことがわかり、195ポンドのキャッチウェイトを経て、最終的に205ポンドのライトヘビー級で試合が行われることになりました。

アルドは『MMA Fighting』のインタビューで、体重を作れないことは敬意を欠くことになると批判しました。

「デデ(コーチのアンドレ・ペデネイラス)はいつも試合に勝つこともあれば負けることもあるが、我々の義務は体重を作ることだと言っていた。もし体重を作れなければ、対戦相手、プロモーション、待っているファンに対して敬意を欠くことになる。私はそうやって育てられたからこそ今の自分になれたのだと思う。自分にとってそれは敬意を欠く行為だ。たとえ彼がブラジル人であっても友人であっても、同じことを言うだろうね」

「対戦相手はその階級の試合に向けて2~3ヵ月間準備をして減量をしても、ファイトウィークになって相手が体重を作れないなどの噂を耳にすると、集中力を失ってしまう。自分の体重のことだけでなく、実際に試合が行われるのか、相手が体重を作れるのかなど考え始めてしまうからね。たとえ罰金を科せられても、相手の契約の50%を放棄するのかどうかわからないが、それでも彼を悩ませる。その選手も、待っているファンも、ジャーナリストもみんなが迷惑するんだ。ある状況の中で寝ても、起きたらまた状況が変わっていて、試合が中止されたりまた確定したりしているんだ」

コスタは現在2連敗中でUFCとの契約があと1試合しか残っておらず、それでもギャラのアップを望む声を上げています。それに対してアルドは次のように語りました。

「もし自分がプロモーターだったらとても腹が立つだろうね。明日私のところに来ても契約を果たせないのに給料を上げてくれと言っても無理だろう?最近そういうことをよく目にするんだ。UFCの若い選手たちは契約内容を果たさないことがある。もし8試合でいくらかの契約をしたら、その8試合の間はその金額を稼げても、3試合後には稼げなくなるだろう。もしくはタイトル争いをしていれば、こういうことをしてきているからもっと金額を上げてくれと言って数字を示すことができる」

「しかし体重を作れずに試合に臨むのは敬意を欠く行為だ。もし体重を作れないのであれば、厳しいのであれば階級を上げればいい。そう自分に言い聞かせているよ。これまで何度も厳しい状況にあって、デデはドクターに電話をして試合を中止にしようと考えたが、私はノーと言っていつも体重を作ってきたんだ。自分が言ったことを尊重しなければならないからね。何があろうと体重を作る。私が体重を作れるかどうかでUFCを悩ませたことは一度もないね。フェザー級の体重を作るためにあらゆる努力が必要だったが、常にそれを成し遂げてきた。対戦相手、ファン、その他の人たちへの敬意を欠いたことは一度もないよ」