インタビュー・コメント

ブランドン・モレノ「怒りなどの感情を全部取り除く」

先週末に開催されたUFC277では、ブランドン・モレノがカイ・カラ・フランスに勝利して暫定フライ級タイトルを獲得しました。

モレノが暫定チャンピオンになったことで、今後現フライ級チャンピオンのデイブソン・フィゲイレードとのタイトル統一戦が濃厚となっています。

モレノは『The MMA Hour』に出演し、これまで1勝1敗1分けのフィゲイレードと激しく論戦になったことがあったものの、怒らせるようなことを言ったと謝罪し、今後は怒りの感情を排除していくつもりだと語りました。

「自分の憎しみや怒りをそこに全てぶつける覚悟があった。だがわからないよ。あることが頭に浮かんだんだ。インタビューで言ったことは本当だ。両親が娘の面倒を見るために私の家に来たんだが、長女は8歳だ。彼女は全て理解している。もし理解できなかったとしても将来はそうなるだろう。だから将来のため、世界のため、ショーのため、お金のためであれ何であれ、オクタゴンでデイブソンとバカなことをしたり騒ぎ立てたりしてみんなを熱狂させるという選択肢があったし、もしくは遠回りしてでも敬意を払って、君がやったことを許すからもし私が君に悪いことをしていたら許して欲しいと伝える選択肢もあった。だからそれを実行したんだ。おそらくファンにとってはベストな選択肢ではなかったかもしれないが、男として家族として遠回りをしたんだ」

フィゲイレードはInstagramで、モレノと友達になることはできないとしながらも、再戦した後にもしかしたらその時は友達になれるかもしれないと示唆しています。

一方のモレノはフィゲイレードを嫌ってまで戦う必要はないと語っています。

「私は自分自身や人生のために決断する。自分の仕事や行っているスポーツがどんなものか理解しているが、怒ったりイヤな思いをしてしたりすることを排除しようというのだからおかしな話だ。週末に行われたカイ・カラ・フランス戦を見て欲しい。友人とまでは言わないが、一緒にプロフェッショナルな仕事をしていた。記者会見でもインタビューでも敬意を払い、素晴らしい試合を繰り広げた。だから自分の中にある怒りや憎しみを全部吐き出すことにしたんだ。もし彼がそういう気持ちで続けたいのならともかく、最後は怒ろうがなんだろうが気にしないし、私は次の試合のために見せ場を作りたい。タイトルを取り戻したいんだ」

フィゲイレードは指のケガから回復している最中で、年末までには復帰できるとしており、ブラジルでのタイトル防衛戦を望んでいます。

モレノは年内に戦えるなら場所は関係ないと語りました。

「デイブソンは12月に戦えるようになると言っているし、私も準備は出来ているからやろう。このスケジュールをとても気に入っている。今は目と足だけだけど完璧だよ。全般的に健康的だ。次の試合まであと6ヵ月も待つのはイヤなんだ。年末までに戦いたい。もしブラジルでやりたいなら、ブラジルでもロシアでもどこでもいい。場所は気にしないし、ただ年内に戦いたいんだ」