インタビュー・コメント

ダニエル・コーミエがジョン・ジョーンズの試合についてコメント

UFC285のメインイベントでは、ジョン・ジョーンズがシリル・ガーヌを第1ラウンドサブミッションで下し、新ヘビー級チャンピオンとなりました。

ライトヘビー級タイトルに次いで2階級目のタイトル獲得となります。

ヘビー級とライトヘビー級といえば、かつてダニエル・コーミエが2階級同時戴冠を成し遂げたことがありました。

コーミエは自身のYouTubeチャンネルで、ジョーンズのパフォーマンスについて次のように語りました。

「ジョン・ジョーンズは、多くの人が予想しなかった方法でヘビー級チャンピオンになった。この1週間ジョン・ジョーンズはこの試合がいかに簡単なものであるかを語っていたが、誰もそれを信じようとはしなかったんだ。私もそうだったよ。電話で行われた選手ミーティングで、私はジョン・ジョーンズに『一つ質問だが、君は恐怖が必要だと言っていたけど、シリル・ガーヌはその恐怖を与えているかい?』と聞いたんだ。彼の答えはシリル・ガーヌをほとんど否定するような回答で、私には理解できなかった。自分自身を高めるためにチャレンジを追い求めているのだと思ったよ。彼は自分で言ったことは最初から信じていて、それを実行に移したということなんだ」

「ジョーンズはオクタゴンの中で同じ人間には見えないね。彼の動きは少し鈍くて、素早くなくダイナミックだけど、あれだけ体重を増やしたのだから当然といえば当然だ。でもそこでの彼は楽しい時間を過ごしているようだった。彼は試合に勝つと言って本当にそれを実行したんだから脱帽だね」

また同じUFC285では、アレクサ・グラッソがヴァレンティーナ・シェフチェンコに勝利して女子フライ級タイトルを獲得しました。

絶対王者だったシェフチェンコでしたが、コーミエは敗れた理由について語っています。

「ヴァレンティーナ・シェフチェンコ同じミスを見ることになるとは思っていなかった。彼女は前回のタイラ(サントス)戦でテイクダウンを決めようと急いでいたけど、今回もミスを犯してしまった。結局のところ最大のミスは、接近した状態でのスピニング・バック・キックを試みたことだ。私が覚えている中で最近だと、クリス・ワイドマンがルーク・ロックホールドに対して不用意なスピンキックを試みて、自分がテイクダウンされてボコボコにされ、最終的にルークがチャンピオンになったことだ。今夜も同じだよ。練習したというスピニング・キックをグラッソが見たとき、これまで見たこともないほど背中に飛び乗ってフィニッシュすることに夢中になっていたんだ」

シェフチェンコとグラッソは再戦することが予想されます。

コーミエはグラッソがベルトを保持するのであれば、テイクダウンディフェンスを強化する必要があるとの見解を示しました。

「彼女はテイクダウンディフェンスに苦戦したが、もし今後もタイトルを保持するのであれば強化する必要があるだろうね。でも何度もテイクダウンされたけど戦い続けた。彼女が立ち上がるたび、シェフチェンコに対して素晴らしい打撃を見せていた。シェフチェンコがミスをするほどね。彼女はシェフチェンコの顔色が悪くなるほど絞め上げた。あごの下には入らなかったけど、あごのラインに十分な圧力がかかり、ベルトの創設時から実質的に保持していた選手をタップアウトさせてしまった。それは辛いことだよ」