UFCは選手によるアンチ・ドーピングを監督するため、2015年からUSADA(米国反ドーピング機関)と提携してきました。
しかしその提携も2023年末で終わりを迎えることになるようです。
USADAのCEOであるトラビス・タイガートは、USADAとUFCの間で2023年末で終了となっている契約の延長交渉が続いていたものの、交渉は決裂して、UFCは2024年からパートナーシップを終了することを選択したと明らかにしました。
「我々はコナー・マクレガーが2023年10月8日付でUSADA検査に再び入ったことを認める。私たちはUFCに対して、マクレガーが2度の検査で陰性となり、少なくとも6ヵ月間検査を行うまでは、UFCがマクレガーに例外的に試合をさせることはあってはならないとはっきりと断言してきた。ルールでは、USADAが検査の際の申告と検査結果に基づいて、出場前に検査に長く留まらせることもできる。残念ながら、2024年1月1日をもって、USADAがUFCに関与しなくなるため、UFCが最終的に6ヵ月あるいはそれ以上の期間を遵守するかどうかは現時点ではわからない」
コナー・マクレガーといえば、ジ・アルティメット・ファイター31でマイケル・チャンドラーとともにコーチを務めました。
そして通常はコーチ同士で対戦が組まれるものの、マクレガーがUSADAの検査を脱退したことから、試合に6ヵ月以上出ることができず、8月に放送が終了した今でもまだ対戦が実現していません。
USADAとUFCの関係がギクシャクしているのは、マクレガーが2021年のダスティン・ポイエー戦で足を骨折し、アンチ・ドーピング・プログラムから脱退したことが大きく影響しているとタイガートは指摘しています。
USADAは2023年12月31日までUFCの薬物検査プログラムを継続するということです。
なおUFCは来年以降もアンチ・ドーピングの取り組みを続けていくのかについてはまだコメントしていません。
USADAとの提携が2023年で終了することで、UFCはマクレガーを2024年に出場させることができるようになります。