ジョン・ジョーンズの対応に関しては、トム・アスピナルはUFCファン以上に苛立っているかもしれない。
UFCヘビー級暫定王者であるアスピナルは、ジョーンズとのヘビー級統一戦の機会を求めてきた。2階級制覇王者が11月のUFC309でスティーペ・ミオシッチを破ってから7カ月が経った今でも、この試合の実現は一向に近づいていないようだ。
アスピナルは、この試合を実現するために何ができるかと問われ「個人としては、何もできない」とアスピナルは答えた。
「ジョンにとっては金の問題だと思う。いつでも、どこでも、彼が望むなら戦うつもりだ。でも、結局は金の問題だと思う。今の彼のキャリアは素晴らしい。37、38歳だけど、それだけじゃない。100万マイルもの距離を走っている。だから体には大きなダメージがあるし、頭部にも何度もパンチを受けている。これは私がネガティブなことを言っているわけじゃない。それが現実だ。ジョン・ジョーンズもきっと分かっているはずだ」と話す。
ミオシッチに勝利した後、ジョーンズはキャリアの次の一手をそこに残した。引退するか、あるいは適正な金額でアスピナルと戦うか、どちらかだ。
アスピナルはジョーンズがキャリア終盤に巨額の金を確保したい理由は理解しているが、ジョーンズの決断を待つこと、そしてこの時点で状況について問われることに少しうんざりしている。
「彼をそこに置けば…自慢するつもりはないが、統計を見れば俺は文字通りUFCで最も危険な男だ」と説明し「キャリアのこの段階で俺と同じくらいの体格で実績のある男と彼を置けば、ジョンは賢い男だと思う。だから金銭的な見返りを求めているんだ。(ジョーンズの話は)もううんざりだ。もうたくさんだ。俺たちは戦うか、俺が何か他のことに移るかだ」と締めくくった。
ジョン・ジョーンズの態度にはトム・アスピナルだけでなく、ファンもやきもきしている。やきもき感を払うためにも試合し、決着をつけてほしい。