UFC Vegas107のメインイベント、メイシー・バーバーの試合が、オクタゴンへ向かうわずか数秒前に中止になったことを受け、エリン・ブランチフィールドはメイシー・バーバーへの思いを率直に吐露した。
UFC APEX会場内で流れていたビデオ映像が終了し、本来は試合中止のアナウンスが流れていたにもかかわらず、バーバーのドクターストップを発表せざるを得なかったという、まさにリアルタイムの出来事だった。ブランチフィールドは、バーバーが試合を受け入れていたため、UFC Vegas107の試合後記者会見で失望を露わにした。
「彼女は別の階級を探す必要がある。彼女は人生を立て直す必要がある。自分自身を正さなければならない。彼女は人生のあらゆる面でめちゃくちゃだと思う」とブランチフィールドはバーバーを批判。
「これまで、彼女ほど体重を落とさず、あんな風に振る舞う対戦相手は見たことがない。特にこのレベルでは、本当に信じられない。アスリートは皆プロフェッショナルであるべきだから、本当に信じられない」と失望している。
ブランチフィールドは試合の数週間前、バーバーとの対戦を断ったことで、対戦相手として受け入れることに不安を感じていたことを認めていた。さらに、バーバーは原因不明の病気で1年以上試合に出られていない。
この一件でブランチフィールドはバーバーとの対戦はもう受け入れないと明言し、次の試合では新しい対戦相手を見つけられるよう、キャリアを前進させている。
「彼女(バーバー)とはもう試合をしたくない」と今後試合をする気がないと断言。
「もう一度検討して、誰が空いているかを確認したい。まだトップ5以内で戦いたいし、タイトル戦に向けて突き進みたい。マネージャーやミック(メイナード)と話して、どうするか判断する」と今後のスケジュールを確認するようだ。
ブランチフィールドは、UFC APEXの会場内で退場曲が流れるのを待っていたところ、バーバーとの試合が中止になったという知らせを受けたと明かした。
ちょうどその時、UFCの最高ビジネス責任者ハンター・キャンベルが舞台裏に来て、バーバーが試合に出られないと告げた。
「私は文字通り入り口にいて、グローブをはめ、コーナーバックも準備万端だった。まさに入り口で、まさに出ようとしていた時に(試合中止を)告げられたんだ」と明かす。
「6分と言われたときは、もっと長く感じた。6分とは感じなかった。ハンター(キャンベル)が来て、発作を起こしていて試合に出られないと告げるまで、誰も何も言わなかった」と悔しさをみせた。
直近の試合で元王者ローズ・ナマユナスに勝利したブランチフィールドは、ランキング上位の選手を倒すチャンスに胸を躍らせ、勝利すればフライ級王者ヴァレンティーナ・シェフチェンコとの対戦権を得られるかもしれないと期待していた。
今、彼女は再び宙ぶらりんの状態に陥り、次に何が起こるのか全く見当もつかない。
「まるで悪夢のような気分です。不安になると、何かが起こるかもしれない、試合は起こらないかもしれない、という不安が募りますが、そんなことは絶対に望んでいません。本当に残念です」と失意している。
エリン・ブランチフィールドを襲った悲劇。新しい対戦相手が早く見つかればいいが。