アゼルバイジャン・バクーのバクークリスタルホールで開催されたUFCバクー大会は、ライトヘビー級の重要な一戦ジャマール・ヒル対カリル・ラウントリー・ジュニアをメインイベントに据え、世界中の格闘技ファンを熱狂させた。ヒルは2連敗中、ラウントリーも昨年10月のUFC 307で元王者アレックス・ペレイラにKO負けして以来の再起戦という、両者にとってキャリアの分岐点となる一戦だったが、結果はカリル・ラウントリー・ジュニアがユナニマス判定で勝利。ヒルにとっては痛恨の3連敗となった。
コーメインイベントでは、ラファエル・フィジエフがイグナシオ・バハモンデスを全会一致判定で下し、復活を印象付けた。他にもカーティス・ブレイズがリズバン・クニエフにスプリット判定で勝利、ミクティベク・オロルバイがトフィク・ムサエフを1ラウンドでキムラによる一本勝ち、ナジム・サディホフがニコラス・モッタを2ラウンドKOで沈めるなど、メインカードはフィニッシュシーンも多く見応え十分だった。
プレリミナリーカードでも、コ・ソクヒョン、パク・ジュンヨン、ダリヤ・ジェレズニコバ、クラウディア・シグラ、タギル・ウランベコフ、モハメド・ウスマンらがそれぞれ判定勝ちを収め、アジア勢や新鋭の台頭も印象的だった。
今回のUFCバクー大会は、アゼルバイジャンという新たなマーケットでの開催という点でも大きな意義があり、現地ファンの熱狂も大会を大いに盛り上げた。カリル・ラウントリー・ジュニアの復活劇やラファエル・フィジエフの存在感、そしてアジア勢の健闘と、次世代スター誕生の予感も漂う大会となった。今後のUFCライトヘビー級・ライト級戦線の動向、そして新たなヒーローの登場に期待が高まる!次なるサプライズを見逃すな!