ラスベガスのT-モバイルアリーナで開催されたUFC226のメインイベントでは、ダニエル・コーミエがスティーペ・ミオシッチを第1ラウンドでノックアウトし、勝利を収めました。
これによりコーミエはライトヘビー級、ヘビー級の2つのタイトルを同時に戴冠したことから、コナー・マクレガーに次いでUFC史上2人目の快挙を成し遂げました。
そして試合後にブロック・レスナーがケージの中に入ってきたことから、近い将来コーミエはレスナーを相手に防衛戦を行うことが濃厚となりました。
コーミエは少し休暇を取った後、グスタフソンではなくレスナーと戦うつもりでいるようです。コーミエはUFC226の記者会見で今後について語っています。
「まずは少し休むつもりだ。妻のセレーナや子供と一緒に過ごして遊んだりするつもりだよ。私はカーティス・ブレイズと戦うのは非常に難しいだろうし、正直言って205ポンドでは誰がやってくるのか全くわからない」
「8月(UFC227のオーズデミア戦)にグスタフソンが勝利するかもしれないが、私とグスタフソンが最後に戦ったとき、私たちはお金を稼げなかった。彼はたくさんのファンを持っているけど、誰もペイパービューを買わなかったんだ。だから少ない稼ぎでも戦いたいのか?ってことになる。私はブロック・レスナーと戦うし、そこで稼ぐつもりだよ。私は意味のある戦いをしたいし、もしグスタフソンが205ポンドのベルトをかけて戦いたいなら、何か特別なことをしなければならないだろうね。私はブロックを待つつもりだ。11月頃に再び戦い、3月あたりでもう一度戦う。それで終わりだよ」
またコーミエはレスナーに対しては戦う意思を示しながらも、戦うのはレスナーがUSADAのテストをクリアしてからだと語っています。
「ブロックはクリーンにならなければいけない。彼がクリーンではないならば、私は彼と戦うつもりはない。もし彼がだましているなら、私は彼と戦うつもりはないよ。私はすでに何度もそれをされてきているからね」
コーミエはこれまで多くの選手に勝利してきたにもかかわらず、ジョン・ジョーンズに勝てなかったことで、真のチャンピオンになれなかったと考えてきました。
しかしUFC226で2階級制覇したことで、デメトリアス・ジョンソンやジョルジュ・サンピエールと並んで最高のファイターの一人になれたと語っています。
「今夜を見てくれ、フェイクチャンピオンだと言った人たちのために、今夜のことは疑いようのない事実だ。みんなライトヘビー級のタイトルをどうするのかって気になるかもしれないけど、私はこれによってジョーンズから完全に切り離されるようになるし、それに非常に感謝している。なぜなら全てが彼に縛られていたからね。私は多くの選手を打ち負かしてきたにもかかわらず、彼はジョーンズに負けたといつも言われてきたんだ。そして今、ヘビー級ディビジョンと私が完璧になれなかったディビジョンの両方で戦ってチャンピオンになった」
「だから私はチャンピオンだ。私は史上最も素晴らしいファイターの一人になったんだ。私はDJが好きだし、GSPも好きだ。私たち3人がそう言われる選手になるだろう」
歴史に名を残す偉業を成し遂げたコーミエですが、引退まで残り2試合だと語っており、その一人がブロック・レスナーになると思われます。コーミエは残り試合が少ないことから、今後は対戦相手を慎重に選んでいくことになるのかもしれません。
(mmafighting)