インタビュー・コメント

コーミエが100%の状態ではないことを認める

来月に開催されるUFC230のメインイベントには、ダニエル・コーミエ対デリック・ルイスによるヘビー級チャンピオンシップが正式に決定しました。

コーミエは7月のUFC226でスティーペ・ミオシッチに勝利してUFC史上2人目となる2階級タイトル同時戴冠を果たして以降、手にケガを負っていました。

そして2018年は治療に専念し、来年3月頃に対戦が噂されるブロック・レスナーとのチャンピオンシップに向けて準備を進めていくものと思われていました。

しかし状況が変わり、その前にマディソン・スクエア・ガーデンで開催されるUFC230のメインイベントを務めることになりました。

コーミエは『The MMA Hour』でそのときの状況について語っています。

「私はいつも戦いたいって思っていたけど、負傷したから待ってブロックに照準を合わせることにしていた。そんなときUFCが私に連絡をしてきたんだ。そういうのは一般的に状況を知るために行うものだけど、今回彼らは数週間で戦うことができる?って聞いてきたんだ。はっきり言って戦う準備は出来ていなかったけど、自分の置かれている状況は理解した。そして彼らは相手がデリック・ルイスだと言ってきた。だからパンチをしたときに私の手が持ちこたえられるかどうか確認して、もしやれるなら私は戦うよって言ったんだ」

「戦うためには十分だ。ただ正直言って100%の状態ではない。拳は握れるけどずっとそうするのは難しい。指が動かせずにひどく悪い状況だと感じているよ。今のところ指が完全に閉じないんだ。指が完全に閉じた拳を作ることはできないけど、殴れるようになったら大丈夫だと思うよ。問題なのは殴るときに痛いから恐れてしまうことだ。だからスパーリングして誰かにパンチをすることで、正常な状態に戻ることを望んでいるよ」

手の状態が100%ではないことを認めたコーミエですが、ルイス戦に向けてしっかりと準備をする必要があると語りました。

「私はたくさんのことをすることができる。右手を使って殴ることはできないけど、スパーリングはすることができる。でもやるときにはとても慎重になっているよ。少しトレーニングをしているけど、もし何かが起こるのなら、トレーニングルームよりも試合中に起こって欲しいね」

「私が言えるのは、厳しいことをやろうとしているということだ。相手にパンチをすることになるし、戦うために準備をしようとしている。自分自身をごまかすつもりはないし、デリックとの試合のために念入りに準備をしなければならない。彼は大きくて強くタフな男だから、それに対する全ての準備をやらないとね」

対戦相手のルイスは過去10試合で9勝を挙げており、そのほとんどの試合で自慢のパンチ力を披露しています。コーミエはもしルイスが勝利したいなら、早いラウンドでフィニッシュする必要があると語っています。

「彼が私をノックアウトするために、とても速く難しい状況にしてくれることを期待しているよ。デリックがこの試合で素早く勝たなければいけないことを理解していると思うし、勝利への最善の道はこの試合を早くフィニッシュしようとすることだ。なぜなら25分を過ぎれば、ジョーンズを除いて誰も私に勝るだけの力を見せることができなかったからだ。だから私はデリックがそうしようとしているとは思わないけど、彼がこの試合に勝つつもりでいるなら、素早く試合を終わらせる必要があるよ」

(mmafighting)