インタビュー・コメント

ホワイトがGSP対ヌルマゴメドフは実現しない理由を語る

元UFC2階級チャンピオンのジョルジュ・サンピエールが今年正式に引退した後、ライト級チャンピオンのハビブ・ヌルマゴメドフは対戦を呼びかけました。

これまで何度も対戦を呼びかけてきたヌルマゴメドフは、サンピエールの引退が決まった後も対戦について興味を示してきました。

さらにはライト級の155ポンドではなく、160ポンドなどのキャッチウェイトでの対戦までもオファーしていました。

引退前はサンピエールもこのスーパーファイトに興味を示していたにもかかわらず、実現することがなかったのは、UFCのダナ・ホワイトがそれを認めないことが大きな理由としてありました。

ホワイトは最近『TSN』のインタビューで、なぜサンピエール対ヌルマゴメドフが実現しないのかについて理由を語っています。

「まず最初に、ジョルジュ・サンピエールのことが嫌いな人はいるだろうか?これまででも最高のヤツで彼のことは大好きだ。ジョルジュ・サンピエールと私は契約を結び、彼は185ポンドでビスピンと戦うことになっていた。そしてもし彼が勝てば、彼はタイトルを防衛するはずだった。でも彼はそれをすっぽかしたんだ。防衛戦はやらなかった。だから自分がタイトルを欲しいためにただ出てきて試合を選り好みすることはできないんだよ」

「彼はタイトルを防衛するという契約を私と結んでいた。彼はビスピンをイージーファイトとして見ていた。そして彼がビスピンと戦った後、みんなビスピンの後ろにいる選手たちに目を向けたことだろう。彼らはみんな素晴らしい選手たち(killers)だ。彼らはみんな文字通り殺し屋(killers)なんだ」

「しかし今になって復帰して彼は155ポンドのタイトル戦をやりたがっている。私たちは何があっても165ポンドなんて間抜けなことはしないよ。だからそれは実現しないだろうね」

UFCの中でも競争が激しい階級とされるライト級には多くの挑戦者候補がいます。

ホワイトはそんな中でサンピエールだけを特別扱いすることはできないと語っています。

「もしチャンピオンのハビブがどうしてもそれをやりたがっているのであれば、私たちはそれについて話さないといけなくなるだろうが、結局のところ意味はないんだ。彼の後ろには他の選手が列をなしている。トニー・ファーガソンがタイトル挑戦権を求めているのかどうかを私に聞くのは愚問だろう。ジョルジュ・サンピエールを割り込ませて155ポンドのタイトル挑戦権を与えるなら、再戦を望んでいるコナーにも与えないといけないね」

「その階級には戦いたがっている多くの選手たちが後ろに控えている。185ポンドのベルトを防衛するという私との約束を守らなかったのだから、引退から復帰して試合を選り好みするなんてできないんだ。私の説明で理解できたよね?」