インタビュー・コメント

引退についてコーミエ「試合後のことは考えていない」

8月15日にはラスベガスにあるUFC APEXで、スティーぺ・ミオシッチ対ダニエル・コーミエによるヘビー級チャンピオンシップが行われます。

UFCのダナ・ホワイトは、この試合で史上最高のヘビー級ファイターが決まると発言していました。

コーミエは自分の目の前にチャンスが来ていることを理解しており、それはお金には変えられないものであると認識しています。

コーミエは『MMA Junkie』のインタビューで次のように語りました。

「お金はお金だと言わざるを得ないし、これまでにたくさん稼いできて、常に多くのお金がある状態だ。チャンスがあると分かっているならそれにこだわらなければならない。最高の選手になることもできるし、そうでなくなるまで最高の選手で居続けることもできる。いつかは誰かが追いつくことになるとしても、自分がトップに立つチャンスがあることは認識しているよ」

「私はたくさん勝利してきた。このスポーツでトップに立つことができる能力とチャンスがあったことはラッキーな男だよ。ジョルジュ・サンピエールは常に復帰することを求められているが、先日も『トップに立った。他の人たちでは成し得ないことだ』と言っていた。私にもそのチャンスがあるし、今回の仕事を成し遂げられれば、これまでに成し遂げたものと同じくらい大きなものになると思うよ」

これまでミオシッチとの対戦は1勝1敗となっており、今回の試合でどちらが強いのか決着することになります。コーミエはミオシッチとの試合について次のように語りました。

「今回はキャリアを決定づけるものになると思う。3試合戦ったが、3試合目に勝ってトリロジーを制するつもりだよ。ジョーンズとのライバル関係から解放されるのは難しいだろうね。なぜならそれはとても大きなものだったからだ。私たちはたくさんペイパービューを売ったし、ライバル関係はとてもイヤなものだったね。お互いに不快に感じていたし、一般の人たちも注目していた。でも競技的にはこれが大好きだね。ジョーンズは素晴らしい選手だし、私の準備の面でも最高のものを引き出してくれた。今スティーぺ・ミオシッチも同じことをやっていると感じているよ」

「お互いの準備が万全なら25分の試合になると思うよ。スティーぺは素晴らしい仕事をしていたと思うが、実際のところ2戦目で私はとても疲れが溜まっていたんだ。あのような選手に攻撃されると疲労困憊して、適切なディフェンスをしようとさえ思えなかった。それは残念なことだったね。自分のやるべきことをしないといけないし、今回はそうするつもりだよ」

以前は40歳でMMAからの引退を公言してきたコーミエでしたが、最近では引退について言及していません。

すでに41歳となっているコーミエは、これまでの計画ではミオシッチとの試合で引退することになりますが、今は試合後のことについては考えていないようです。

コーミエは試合に勝つことだけに集中しており、現役を続けるか引退するかは試合後に決断することになるということです。

「試合に集中しているよ。試合後のことは考えていないんだ。最も嬉しいことは自分の腰にベルトを巻いてもらうことだけだよ。ただそれだけだ。これだけのキャリアを過ごしてきたんだから、もう一度それが実現して欲しいし、それしか考えられないんだ。グローブを脱ぐかどうかは本当に考えていないよ。一瞬たりとも考えたことがないんだ。勝つことが全てだし、それ以外のものは全て花に添えるものに過ぎないね」