週末に行われたUFC265のメインイベントでは、シリル・ガーヌがデリック・ルイスを第3ラウンドTKOで破り、暫定ヘビー級タイトルを獲得しました。
ガーヌはこれまでドス・サントス、ホーゼンストライク、ボルコフにも勝利しており、キャリア10勝無敗となっています。
しかしガーヌはこれまで盛り上がらない試合での判定勝ちもあったことで批判があったものの、UFC265終了後の記者会見でダナ・ホワイトは、ガーヌのパフォーマンスを称賛しました。
「会見日のときに聞かれたんだが、どうやらある人が私が彼についてつまらない選手と言ったと話していたようだね。彼のことをつまらないと言った覚えはないよ。もし私が言ったとすればそうなんだろうけど、彼にはスタイルがあって、ミドル級のような動きをする大きくてパワフルなヘビー級選手だ。今夜彼がデリック・ルイスにやったことを見ただろう。完全に抑えていた。具体的な数字はわからないけど、数百発の打撃を放ち、デリックは3発程度だった。彼は完全に圧倒し、見た目も良いし、パンチ1発で状況を変える男を相手にいとも簡単そうに戦っていた。彼はとても才能がある。人からつまらないとか色々言われても、そんなものは無視して自分のスタイルで自分の戦い方を貫かなければならない。今夜彼はそれを実践したんだよ」
ホワイトはフランシス・ガヌー対シリル・ガーヌに関して、これ以上の脚本はないと考えており、まだ対戦日や場所も決定していないものの、すぐに実現したい意向を示しています。
チャンピオンのガヌーと暫定チャンピオンのガーヌは両者ともフランスに縁があり、フランスで行う可能性も示唆しています。
「最高だよ。この試合前に気に入っているとみんなに言っていたが、これは完全に本当のことだ。おそらく世界最高にいるヘビー級選手2人がお互いに戦うことになるんだ。フランシス・ガヌーを倒す選手になるかもしれないだろう?この試合は多くの熱気を帯びていた。多くの関心を呼ぶことになった。今夜のシリル・ガーヌは素晴らしかったよ」
「我々はフランスでやるために長年頑張ってきた。今オープンになっていて、フランスではテレビの契約をしたばかりだ。選手を育てたり、マッチメイクをしたり、イベントを開催したりするときに常にやりたいことは、可能な限り最高な選手同士を戦わせたいということだ。これ以上のものはないね。これ以上の脚本は誰にも書けないだろう。(WWE会長の)ビンス(マクマホン)にだってこれ以上の脚本は書けないはずだ。ビューティフルだね」
またホワイトは、これまでヘビー級転向の噂があったものの実現していないジョン・ジョーンズについて、年内の試合はなく2022年に復帰する可能性を示唆しています。
ガヌー対ガーヌが実現した後、ジョーンズやミオシッチも控えていると語りました。
「彼(ジョーンズ)は来年まで戦わないだろう。今は2021年だ。彼は2022年まで戦わないから、それまで彼のことを考えていないよ」
「(ミオシッチについて)わからないね。今この階級の素晴らしいことは、今夜この試合が行われたことだ。今フランシス対シリルがあって、2022年にはジョン・ジョーンズやスティーペも出てくる。つまり今後1年から1年半の間にたくさんの楽しみがあるということだよ」