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TJディラショーがなぜ禁止薬物を摂取したのかを語る

元バンタム級チャンピオンのTJディラショーは、USADAから2年間の出場停止処分を受けたことにより、現在謹慎中となっています。

ディラショーはチームメイトのフアン・アーキュレタがベラトール222に出場するため、記者会見に同行したものの、公に姿を見せるのは難しかったと主張しています。

最近出演したポッドキャスト『You’re Welcome』で次のように語りました。

「それは私の人生で最も暗いときでもあり、同時にベストなときでもあった。言っているように、私には生まれて17ヵ月の息子がいて、大いに気晴らしになっている。私にとってはタフなときだから、彼の存在はありがたいよ。フアンと一緒にいて公に顔を見せるのは、自分にとって厳しいものだった」

「(ベラトール222の記者会見に出席するのは)もちろん難しいよ。つまり隠れていた。言いたいことはあったけど、隠れていたからインタビューはされていないよ。だって言い訳をしたくはないからね」

ディラショーは禁止薬物を摂取したことを認めていますが、その理由としては今年1月に行われたヘンリー・セフードとのフライ級チャンピオンシップがあったとしています。

この試合ではこれまでのバンタム級から10ポンド少ないフライ級に挑戦したディラショーでしたが、減量が想像していたよりも厳しいものだったと語っています。

「まず第一に、私は欺いていた。それについてはごまかしたくはない。だからUSADAから話が出たときに私はそれを公表したんだ。なぜそうしたのかについて言い訳は考えたくはなかったし、これで終わりだと思った。だからそうしたし、みんなに対して率直でいたかった。最終的にはそれについて話すことになるとわかっていたし、そしてそうするのは今回が初めてだ」

「2階級チャンピオンにはなれなかったが、私は何よりもそれが欲しかった。自分が世界一であることを証明したかったし、あの階級から下げることにもなった。私はムダな脂肪のない135ポンド選手だ。階級を落として125ポンドにしたかったから、それがどれほど簡単なものになるのかやってみたんだ。すると『これはいけるし、問題ない。いつもの減量と同じだ』と思い、自分の体を余計にしごいていた。6週間ほどが経った頃、私の体は異変を起こして疲れ始めた。練習のために朝起きたくないって感じ始めていたよ」

ディラショーは、血液中に占める赤血球の割合を示すヘマトクリット値が低下していたことから、禁止されているとわかっていたプロクリットと呼ばれる薬物を摂取することに決めました。

「私はあらゆるテストをしている。自分の髪の毛の毒素を調べたり、唾液のホルモン濃度を調べたりね。私は可能な限り最も究極のアスリートになりたいと思い、壊れ始めたんだ。ヘマトクリットをテストしたところ、数値は通常45あたりにあるところが30台にまでダウンしていた。30台後半だったが、私は貧血の危機に瀕していたんだ」

「そこで摂取することが許されていないものを取ることに決めた。それはプロクリットと呼ばれるもので、体重を作るのを助けるだけでなく、自分自身を安定にしてくれる貧血治療薬だ。私は摂取したことに対して自分の気が狂っていたとは思っていない。なぜなら試合をすることができたとは思わないからだ。そして不正をしたことに対して白状して、捕まったというわけさ」

ディラショーはドーピング検査に陽性反応になったことで、彼が受けた世論からの非難に対処するのは難しいと語っています。

「それは乱暴なものだったよ。少し自分のことを嫌いになるのは難しいことではないほどにね。それは大変なものなんだ」

ドーピング検査に陽性反応となったことでセフードとのバンタム級チャンピオンシップがなくなったディラショーでしたが、出場停止処分が終わった後に再びセフードとの対戦を望んでいると語っています。

「(モラエスに)彼が勝ったことは嬉しく思っているよ。彼はすごいことをやっていた。2人の間で接戦になることは予想していたよ。マルロン・モラエスはよりテクニカルなファイターだと思っていたけど、スタミナがなかったね。それなりのスタミナがなければレスラーを相手にすることはできないよ。セフードはどんどん良くなっているように見える。私は彼からそれ(タイトル)を取り戻したいと思っているから、彼には私が復帰するときまでタイトルを持っていることを望んでいるよ」