インタビュー・コメント

ダナ・ホワイトがUFCとWWEの違いについてコメント

UFCの親会社であるエンデバーがWWEを買収したことで、今後はWWEとUFCが合併することになります。

世界最大の格闘技団体が世界最大のプロレス団体と合併することで、今後どのようになっていくのか注目が集まっています。

合併後もUFCの代表を務める予定のダナ・ホワイトは『AP』のインタビューで、WWEとUFCの違いについて語りました。

「UFCとWWEの違いは、WWEにはエンターテイメント性があり、素晴らしいアスリートがいる。脚本があるのはよく知られていることだ。UFCを見ると、これは限りなくリアルであり、それが我々のうたい文句だ。すごいアスリートたちがいて、格闘技のさまざまな側面に精通していなければならないんだ。それからエンターテインメントの面もあるがリアルファイトだ。UFCでは、あらかじめ決められた結果というものは存在しないんだ」

ホワイトはWWEとUFCが持つリソースを共有することで、これまで以上の影響力を持つ可能性について言及しました。

「WWEにもUFCにもファンによる拡散力がある。私にはまだどういったものかわからないけど、『パワースラップ』はその拡散力とファン層があれば、さまざまな方法ですべての人々にアプローチすることができる。今はより多くのリソースがあり、WWEはより多くのリソースを持っている。もう電話一本でOKだ。やるべきことは電話をとって『これが必要なんだ』『これはどうやったんだ?』と話せば、全員が勝つために協力し合うことになるんだ」

またホワイトは今回の合併によってビジネス面で相乗効果を生み出すことで、さらに成長できると主張しました。

「アリーナとはもっと良い取引ができるはずだ。連携することになるだろうね。契約、連携、スポンサーなど挙げればキリがない。ビジネス面では、大きな違いが出てくるはずだよ。パフォーマンスや我々の仕事に関しては、決して違いはないだろうね」

「クロスオーバーのようなものはないだろう。ブロック・レスナーはUFCに来て自分を試したいと思い、ヘビー級チャンピオンになった。彼はそれほど優れたアスリートなんだ。そしてロンダ・ラウジーはここで世界チャンピオンになった後、WWEに渡ってそこで自分の力を試して世界チャンピオンになったんだ。そういう相乗効果はまだまだあるはずだよ」

「我々が作るこの新しい組織は、我々がUFCで行ってきたことや継続していること、WWEも然り、そしてエンデバーとアリが継続すれば、素晴らしいシナジーを持つ非常にパワフルな会社だと言えるだろうね。WWEがビジネスを発展させるために、我々が手伝えることはたくさんある。なぜならエンデバーとUFCが一緒にやってきたことを見れば、当時は40億2500万ドルで売却された。それが今では会社の価値は120億3000万ドルだ。WMEやUFCと作った相乗効果でWWEに加えられるものはたくさんあるんだ」