インタビュー・コメント

ダナ・ホワイトがUFCとHBOが契約していた過去を明かす

UFCはこれまでいくつかの放送契約を締結してきました。

現在はESPNと契約しており、その前はFOXで放送されていました。

しかし過去にはボクシングを放送していたHBOと契約したことがあったようです。

UFCのCEOであるダナ・ホワイトは『FOX News』のインタビューで、当時のことを振り返りました。

「知っているかどうかわからないが、我々はHBOと契約をしたことがある。するとHBOがやってきて、『この音楽を小さくしなければならない、あれをやらなければならない』と言ってきた。だから我々の製品を取り仕切ったり指図したりしないで欲しいと言ったんだ。私たちはすでに契約書にサインしていた。もう契約は終わっていた。だから私は(元UFCのCEO)ロレンゾ(フェティータ)に電話して、この契約はできないと言ったんだ。彼は『この契約ができないってどういうことだ?契約は成立したんだ』と言っていた。だから彼にこの契約から手を引かなければいけないと伝えたよ。そしてアリ(エマニュエル)がHBOとの契約を白紙に戻してくれた。もしHBOのやりたいようにさせていたら、私たちは傷つき、私たちのブランドも傷ついていたと思う。それだと古臭くなってしまい、まるでボクシングのようになっていただろうね」

ホワイトはHBOが制作するボクシングの実況やコメンテーターに対しても不満だったと語っています。

「あの人たちはみんなひどかった。当時HBOボクシングはこのスポーツの絶対的基準だった。だが(ハイビジョン放送以外は)何も変わっていなかったんだ。わかるかい?彼らは良いイベントを開催し、資金を投入しているが、私はコメンテーターを常にミュートしなければならなかった。私はこのイベントを、ボクシングについて何でも知っていると思い込んでいるバカどもの話を聞くために買うつもりはない。そして(HBOコメンテーターだった)ラリー・マーチャントは、フロイド・メイウェザーがあと30歳若かったらぶっ飛ばしてやると言っていた。いや、そんなことはない。そんなことができると思っていること自体が失礼だし、そんなことを言うこと自体が失礼なんだ。(元HBOアナウンサーの)ランプリーや他の連中は、私にとってピエロだった。私は彼らをイベント開催するときの反面教師として使っているよ。彼らはアスリートのためにこのイベントを買っているわけで。マイク・タイソンやイベンダー・ホリフィールド、そして他の偉大な選手たちが戦ったからその試合を買うのであって、解説者のためではない。彼らの意見など聞きたくないんだ」

UFCはその後2016年にエンデバーに40億ドル以上の金額で売却されましたが、その前にCBSに売却される可能性があったようです。

しかし電話会議で言い合いになり、最終的には破断になった経緯を語っています。

「CBSはあるとき、我々に買収の話を持ちかけようとしたんだ。私は休暇でハワイにいた。皮肉なことに、私はいつも遅れるんだけどね。私は早くから電話会議に参加していたし、(CBSが所有していた)Showtimeの連中も早くから参加していた。というのも私は彼らが出るとは知らなかったんだ。(元CBS CEOの)レス・ムーンブスと話をしていると思っていた。そしてレス・ムーンブスとロレンゾが出る頃には、私とShowtimeの連中は『ふざけんな』と言い合っていた。それでロレンゾはすぐに電話をかけてきて、『CBSとは契約しないことになったよ』と言った。私は『悪いね』と答えたよ。私はショータイムの連中が大嫌いだった。UFCを始めたばかりの頃にUFCで働いていた連中が大勢いた。彼らの製品は最低だと思ったし、彼らのやっていることはひどいと思っていた。だからそれについて私はとても声を荒げていたんだ。そして偶然にも、CBSから10億ドルのオファーがあり、会社を買収するかもしれないという話になったんだ。ロレンゾとレス・ムーンブスが出る頃には、電話上で言い合いの全面戦争が始まっていたよ」