悪役になることはわかっていたジェレミー・スティーブンスは、試合が始まると素手での格闘技に向いていることを証明した。エディ・アルバレスを相手に、第3ラウンドで強烈なパンチをヒットさせ圧倒。
アルバレスは立ち上がったが、明らかにノックダウンで動揺した。3ラウンド終了直前、スティーブンスのパンチがさく裂し、アルバレスを膝から崩れ落ちさせた。
一瞬、アルバレスが試合を続けるかに見えたが、チームはもう十分だと判断して試合を止め、レフェリーのダン・ミラグリオッタは3ラウンドで試合終了を宣言。
スティーブンスは両手を上げて勝利を喜んだが、勝利に対して世界中がブーイングしているように感じたと認めた。
「何年も打ちのめされていた」と、この勝利に至った理由を尋ねられたときに心情を語る。
「UFCで何度も負けた。1000回くらいだけど、1001回立ち上がった。自分のプロモーターは反対だった。街全体から敵意を感じていて、観客も自分を疑っているようだった」とコメント。
50回以上のMMAファイトをしているスティーブンスは、あらゆることに挑戦した。ベアナックルで、戦うチャンスを待っていたようにさえ思える。地元の観衆の前でアルバレスを止めたのは、素晴らしいパフォーマンスだ。
スティーブンスの名前は、フィラデルフィアに響き渡った。しばらく彼の試合から目が離せない。