ダスティン・ポイエーは、オクタゴンでマイケル・チャンドラーと対戦するなら、最後まで戦い抜く覚悟はできている。
UFC314では必ずしもそうではなかった。チャンドラーは圧倒的な強さを見せつけ、最終的にはパディ・ピムブレットがかつてのタイトル挑戦者を圧倒する素晴らしいパフォーマンスを見せた後、3ラウンドでグラウンド・アンド・パウンドで勝利を収めた。アクション満載のスタイルで知られるチャンドラーは序盤にテイクダウンを奪ったものの、ピムブレットに形勢逆転されるまでリズムをつかむことができなかった。
ピムブレットはジャンピングニーキックでチャンドラーを倒すと、チャンドラーの上に乗り、激しいパンチを浴びせ続けた。レフリーは試合を止めざるを得なかった。この敗北により、チャンドラーのUFC戦績は2勝5敗となり、ピムブレット戦で3連敗となった。
「今週ずっと話題に上がっていたのは、彼が窮地に追い込まれていたということだ」と、ポイエーはチャンドラーについて語った。
「アンソニー・スミスが気に入らなかったのは、クロスロードの発言だったと思う。それが原因だった。今夜も彼が負けたのを見た。しかも、ただ負けただけでなく、若い選手に圧倒された。ひどい敗北だった」とコメント。
UFCで敗れた時でさえ、チャンドラーは常に負けず劣らずの力を発揮し、5ラウンドの試合でも決してスタミナ切れはしなかった。
しかし、土曜日の試合ではそうはならなかった。ポイエーはチャンドラーが第1ラウンド終了後に疲れ切ったように見え、そこからピムブレットが本格的に攻め始めたと指摘した。
ファイト・オブ・ザ・ナイトに輝く活躍でキャリアを築いてきた38歳のポイエーは、チャンドラーの全盛期は過ぎ去ったのではないかと思わずにはいられない。
「第1ラウンド以降、彼はテイクダウンやリストライドである程度成功を収め、第1ラウンドは相手をほんろうしていた」と語った。
「第1ラウンドは勝利したものの、第2ラウンドでは本来の姿を見せられなかった。足元が安定していないように見えた。ペースが落ちているように見えたが、第2ラウンドでペースが落ちたとは思えない。彼は素晴らしいコンディションで、見た目も素晴らしいが、歳を重ねた分、その影響は大きい」と称賛。
ポイエーの論理に反論するのは難しい。特にチャンドラーの年齢と、過去2度の敗北、チャールズ・オリベイラにかなり一方的な判定で敗れ、3ラウンドでピムブレットに打撃で仕留められたことを考えるとなおさらだ。
試合終了直後、チャンドラーはオクタゴンから飛び出し、まだ敗北について語っていない。
ピムブレットに関しては、当初リバプール出身のライト級ボクサーは誇大広告ばかりで実態は薄いと思っていたポイエーが、感銘を受けたと言えるだろう。
「彼は、ちょっと流行りに乗っているような、変な髪型をした間抜けな男だと思っていた」とポイエーは語った。「『これは面白い!この間抜けな男を応援しよう!』みたいな感じだった。でも、今回のような完璧な組み合わせ、つまり自分が間抜けな男で、こういうことを言っておきながら、試合に出て勝利を収めると、ボクサーとして大スターになれる。それが彼のやっていることだ」今夜、彼は有望株から有力候補へと躍進した。今やライト級の有力候補だ。
「彼はトップだ。今、試合がない選手はいるだろうか?ゲイジー?アーマン?オリベイラ?どれも面白い、素晴らしい試合ばかりだ。今さら反撃する必要はない。タイトル獲得を目指して戦い続けるしかない。そういう選手の一人に勝てると思う」と絶賛した。
ダスティン・ポイエーが認めたパディ・ピムブレットの今後の活躍が楽しみだ。