ニュース

マット・ブラウン、GFLの中止を受け、多くのファイターが契約を結んだことに対し「どうして騙されたのか分からない」

2024年にGFLが初めて発表された際、多くの著名ファイターが契約を結んだことに加え、3年前にほぼ同様の構想が発表されたものの実現に至らなかったことから、この団体には懐疑的に見られている。

2021年、元ワールド・シリーズ・オブ・ファイティングの幹部ダレン・オーウェンは、チーム制のWFLを立ち上げる計画を発表した。時が経ち、団体は一度もイベントを開催することはなかったが、オーウェンは2024年にGFLに不気味なほど似た計画を持ち込んだ。ただし今回は、タイロン・ウッドリー、ルーク・ロックホールド、クリス・ワイドマンといった元UFCチャンピオンを含む、多数のファイターが契約を結んだ。

しかし、GFLがロサンゼルスで2夜連続のローンチイベントを開催すると発表した直後、ショーはキャンセルされ、この新興団体が本当に成功するのかという深刻な疑問が浮上した。

「本当に最悪だ。この話は以前にも読んだことがあるような気がする。この話は何度も見たことがある」UFCウェルター級の元ファイター、マット・ブラウンは語った。

悲しいことに、これまで数々のMMA団体が誕生しては消えていったが、GFLは最初の2つのショーがすでにキャンセルされており、スタートラインにすら立つことができていない。

オーウェンは声明の中で、2025年中のGFLローンチに向けて資金を募っていると述べたが、GFLに関わっていた多くのファイターは事実上、既に離脱している。

ペイジ・ヴァンザントはインスタグラムで「フリーエージェント」とメッセージを投稿。元UFCファイターで元BKFCチャンピオンのアラン・ベルチャーは、GFLが彼に試合をブッキングする約束をしたが、条件は「試合に出場した場合、賞金保証ではなく収益分配などを受け取る」というものだったと明かした。

ブラウンはGFLについて「なんてひどい状況なんだ」と語った。「もっと多くのプロモーションが必要だから、最悪だ。誰かが立ち上がる必要があるが、とにかくビジネスモデルが厳しい。実現するかどうかは分からない。もしかしたら、実現しないかもしれない。実現するために必要なことについては話せる。どの面から見ても、状況は良くない」と話す。

「どうやって投資家をこんな風に動かせるのか、理解できない。事業を立ち上げて投資を求めるなら、何らかの概念実証を示すべきだ。市場調査し、できることは全部やる。投資家たちは、実際に何が起きるのかをちゃんと見ているのだろうか?」 とコメント。

GFLの約束されたギャラ額は一度も報道されなかったが、何人かの選手が天文学的なギャラについて語った。これが、たった1試合も開催されないうちにこれほど多くの有名選手がGFLと契約した理由だ。

UFC以外に選択肢が限られている中で、ブラウンはファイターがGFLに賭ける理由を理解している。しかし同時に、彼は常に深刻な疑念を抱いており、なぜ選手を代表するマネジャーがもっとデューデリジェンスを行わなかったのか理解できないと述べている。

「どうしてみんな騙されたのか分からない。彼らが何か考えてくれることを願う。これについて言うことはあまりない。私たちはこの本を何度も読んできたが、とにかく、ファイター全員がこれが何だったのか理解してくれることを願っているだけだ」とブラウンは語る。

「もしそうなら、それはきっとクソマネージャーのせいだ。このスポーツのクソマネージャーは最悪だ。こういうことを話す時、一番の問題はそこだ」とブチギレた。

ブラウンは、格闘技界には「確かに良い人たちがいる」と認める一方で、UFCで15年間を過ごし、このスポーツの裏側も個人的に見てきた。

もちろん、ブラウンはキャリアの大半をMMA最大の団体で過ごせた幸運も認めているが、多くのファイターにとってそうはいかないことも分かっている。だからこそ、PFLのような団体が長期的に成功を収めることを願っている一方で、UFCが最終的に最後の団体になる可能性も理解している。

「誰かがしっかりしてくれればいいのに」とブラウンは言った。「良いビジネスじゃない。誰かがやる必要があるんだ。ダナ・ホワイトと仲間たちには敬意を表さなければならない。連中はクソみたいなスポーツを乗っ取って、ほぼゼロから築き上げ、強豪になった。もう大勢のプロモーションが入る余地はない。そもそも入る余地すら無い。UFCはクソみたいな怪物だ」と吐き出した。

始まる前からファイター離脱が報道されている。GFL、試合ができないまま潰れてしまうのか?