トム・アスピナルは、統一UFCヘビー級王者に就任してまだ間もないが、彼の父・アンディ・アスピナルは早くも息子の更なる飛躍に目を向けている。次戦は10月25日のUFC321アブダビ大会で、強敵シリル・ガーヌを迎えての初防衛戦だ。2025年6月、ジョン・ジョーンズの引退によって暫定王者から“正規”王者に昇格したトム・アスピナルだが、もしここで勝てば父は「間を空けずに再び試合を組んで、できればイングランド大会のメインも実現してほしい」と希望を語る。それだけではない。「ボクシング界から超高額オファーがあれば、そっちへ転向もアリ！」と話し、UFC王者＝格闘技界だけに留まらない大きな夢もにじませる。
アンディは現実的な視点も忘れていない。「息子は確かに稼いでいるが、ヨーロッパのサッカー選手やアメリカンフットボール選手に比べれば微々たるもの。ベストを尽くしているのに危険も多い。十分な貯蓄ができたら無理せず身を引いてほしい」と語る。どんな道を歩んでもトムを応援し続ける父親の愛そのものだ。
トム・アスピナルは32歳で、UFCデビュー以来たった1敗。しかもその敗北も15秒のけがによるストップという「運」に左右されたものに過ぎない。しかしリベンジ戦ではカーティス・ブレイズを60秒で粉砕し、力を証明した。王者の自覚も芽生えているが、本人も「自分にとっては仕事の一つ」とクールに受け止めているという。
今後の注目は、MMAだけに留まらずボクシング戦線への殴り込み、そして家族と過ごす第二の人生の選択だ！トム・アスピナル――格闘技の王道を堂々と歩みつつも、泥臭く、クレバーに、さらなる夢へ向かって突き進め！父子二人三脚での物語、次なる伝説の幕開けを見逃すな！