UFC321でマッケンジー・ダーンが念願の女子ストロー級王座を手にした。ビルナ・ジャンジロバとの王座決定戦は25分間にわたる激戦となり、試合は終始、互いに譲らぬグラップリングと打撃の応酬だった。ダーンはジャッジ3人ともに支持を受けてユナニマス・ディシジョンで勝利したが、判定は49-46、48-47が2人と僅差。勝利を喜びつつも、「ノックアウトか一本で誰にも文句を言わせない決着にしたかった」と率直な悔しさも吐露している。
注目はダーンとジャンジロバ両者の高いグラップリング力。前回の初対戦に続き、今回もスタンドでの打撃の評価が勝敗を分けた。ジャンジロバが複数回テイクダウンしながらも、ダメージをしっかりアピールしたダーンが王座に輝いた。試合後、「体は痛いけれど最高の気分。夢が叶った。でも、目標を達成すると次の目標が現れるもの」と語り、チャンピオンとしてさらなる高みを目指す決意を新たにしている。
初防衛戦の有力候補は、タチアナ・スアレス。彼女は直近の試合で再起しており、王座挑戦に向けて復調の気配。ダーンは「誰が相手でも戦う準備はできている」「もっとグラップラー同士の頂上決戦を経験したい」と前向きな姿勢。UFCの女子ストロー級は名だたる強豪揃いであり、ダーンの快進撃と新時代の到来がファンの期待を一層加速させている。
これぞ王者の風格!マッケンジー・ダーンの歩みは、ここからが本当のスタートだ。打撃でも柔術でも、“目標を超える女”の進撃に拍手喝采を贈ろう!次なる熱戦、そのリングでどんな物語が生まれるのか、目が離せない!
