現UFCウェルター級チャンピオンのカマル・ウスマンは、昨年12月のUFC245でコルビー・コビントンを倒して、最初のタイトル防衛に成功しました。
これによってUFCウェルター級ランキング上位6人のうち、すでに5人に勝利したことになります。(コビントン、ウッドリー、ドス・アンジョス、マイア、エドワーズ)
唯一対戦していないのは3位のホルヘ・マスヴィダルですが、ウスマンは様々な選択肢を考慮しているようです。
ウスマンは『MMA Fighting』のインタビューで次のように語りました。
「レオン・エドワーズが良くやっているね。彼はタイトル挑戦に相応しい選手だ。マスヴィダルもまたタイトル挑戦に値する。ウッドリーは出場して数勝すれば、彼も挑戦に値するよ」
「2020年に唯一意味のあることは、ウェルター級での連勝記録を更新することだ。しかも私はチャンピオンでもある。記録を保持している選手、自分のすぐ上にいるのはジョルジュ・サンピエールだ。自分がジョルジュ・サンピエールの記録を破るのは当然のことだよ」
ウェルター級で12連勝したサンピエールは、2017年にミドル級として復帰し、マイケル・ビスピンに勝利してチャンピオンになったものの、2019年に現役を引退しました。
しかしサンピエールは、もし適切な機会が訪れたときには、復帰する可能性も残したままにしています。
現在UFCで11連勝中のウスマンは、記録を破ることでサンピエールが引退を撤回する可能性も十分にあると考えています。
「その試合について考えてみて欲しい。ジョルジュ・サンピエールは記録を保持していて、私は記録を破るためにここにやってきた。記録のために彼と戦うんだ。ジョルジュのような人と戦うことよりも、その記録を破る以上のことなんて考えられないね」
「当然ながら、私はジョルジュに多大な敬意を払っている。私は彼を見てこのスポーツをやろうと思ったんだ。それは多くの人が夢見ている試合だよ。私たちは報酬を得るだけでなく、対戦相手としてその戦いを夢見ているんだ。これまでにない最高の選手と戦う。素晴らしい試合になると思うね」
1月のUFC246ではウェルター級マッチを戦うコナー・マクレガーですが、ウスマンはマクレガーよりもサンピエールの方が意味のある試合になると語っています。
「それは意味のある試合だ。はっきり言って、みんなこのような様々な試合について多く語っている。コナー(マクレガー)はあまり意味がない。確かに、彼がこのディビジョンにやって来て、上位にいる誰かを倒したら、自分の言い分を主張するだろうし、間違いなくその試合を楽しませることができるだろう」
「しかしGSPは意味のある試合だ。チャンピオンとして彼はベルトを失わなかった。そして彼がベルトを取り戻し記録を延そうとして、そこに自分が関わる。それを観たくない人はいるだろうか?それは意味のある試合だよ。それがNo.1だって言えるね」
今年中に記録更新を狙うウスマンは、サンピエールと直接戦うことによって記録を破ることが理想的だと考えています。
「ジョルジュ・サンピエールとの試合は、それ自体が雄弁に物語るだろうって思うよ。私は2020年に3試合ではなく、2試合戦うつもりだ。もしその機会があれば、私はそれに備えることになるだろう。もしジョルジュがやって来て、彼と戦うことで記録を破る機会を与えてくれるなら素晴らしいものになるだろうね」