今週カンザス州のメモリアルホールで開催されるInvicta FCのイベントに、元UFCフェザー級チャンピオンのマックス・ホロウェイが訪れるようです。
そしてこのイベントではMMAでは珍しく公開採点制度が導入されることになっています。
カンザス州アスレチックコミッションは先月、このイベントで公開採点制度の導入を許可する決定を下しました。
それによって各ラウンドごとにジャッジのスコアが公開されることになります。
昨年12月のUFC245では判定でヴォルカノフスキーに敗れてタイトルを失っていたホロウェイは、試合後に判定に不満を述べていました。
ホロウェイは『ESPN』のインタビューで公開採点制度について次のように語っています。
「私はUFCに8年間在籍している。UFCでは5回タイトルマッチに勝ったことがあるけど、MMAの採点システムが完璧だと思っているファイターはもちろん、ジャッジにさえ会ったことがない。私たち全員が完璧ではないことに賛成するなら、私たちは何をするつもりなのか?なぜ私たちはまだ話し合いを続けているのか?最初にやるべきステップはアイデアを試してみることだ。そのために私はここにいるんだよ」
カンザス州ボクシングコミッショナーのアダム・ロールバッハは、2人が各ラウンドごとにジャッジの採点を集計すると説明しています。
そしてスコアをコンピュータに入力し、会場の両側にタブレットを持っている2人がスコアを表示します。
さらにそのスコアは各ラウンド開始時に大画面にアップされることになります。
これはファイターがスコアを簡単に見ることができないようにしながらも、コーチが選手に伝えることができるようにするためだということです。
またロールバッハによると、システムの変更に各ラウンド間で約40秒かかるだろうと予測しています。
それによってファイターのインターバルに影響が出る可能性についてホロウェイは次のように語っています。
「ファイターのリカバリータイムを奪うことは望んでいない。ファイターのために働いているコーチやカットマン(治療する人)からも時間を奪いたくはないんだ。公開採点制度はボクシングで試されている。良いことだね。MMAはボクシングではないから、MMAでどのように機能するかはわからない。そしてもし修正するよりも多くの問題が引き起こされるのなら、それは良いことだ。少なくともようやく試験しているわけだし、次のアイデアに進むことができるからね」
「でも上手くいくかもしれないよ。もしくは新しい問題が発生する可能性もある。でも新しい採点法やルールでそれらを修正することができる。どうなるかは誰にもわからない。だから今は意見を出して作業を進めなければならないんだ。そのために私はここにいるんだよ」