インタビュー・コメント

ジャスティン・ゲイジー「暫定タイトルは目的地ではない」

4月18日に開催予定だったUFC249のメインイベントでハビブ・ヌルマゴメドフが欠場することになった後、代わりにジャスティン・ゲイジーがトニー・ファーガソンと戦うことになりました。

しかし最終的にはUFC249が延期されることが発表され、予定されていた暫定ライト級チャンピオンシップもなくなることになりました。

ところが数日後、UFCのダナ・ホワイトは5月9日にイベントを再開する予定だと語り、そのイベントには4月18日に予定されていた暫定ライト級チャンピオンシップも含まれていました。

試合が組まれたりなくなったりする状況についてゲイジーは『ESPN』のインタビューで、選手としては厳しいものの、休みをはさむことができて結果的に良かったと語りました。

「気持ち的にはファイターとしてスイッチのオンオフが難しいから、対処するのは非常に厳しいね。だからおかしな苦境に陥ってしまったんだ。でも中止になってから3~4日後に再発表されてよかったよ。本当に大変だったんだ。この3日間はアクセルから足を離していたけど、最終的にはその連絡をもらって助けられた。14日間ずっと一日も休まなかったから、本当に打ちのめされた気分だったんだ。だからこの3日間は本当に助かったね。最終的にはトレーニングキャンプをするつもりはないが、もっと時間をかけるつもりだから感謝しないとね」

ゲイジーは5月9日に対戦する予定だとどうやって知らされたのかと聞かれたとき、次のように語りました。

「みんなと同じようにネット上で見つけたんだ。ダナが5月9日にこのカードをやるって言っていたのを見て、しかも自分がメインイベントをやるって言っていたからびっくりしたよ。はっきり言うと少し苛立ったんだ。だっていつも私は彼らに短いトレーニングキャンプでは戦いくないって言っているんだからね。彼らを責めたりはしないよ。でも彼らは4月18日に戦う予定だったから5月9日にやろうって考えだったんだが、それとは全く状況が違うんだ。だから不満はあったけど、世界タイトルをかけて戦うのならリスクとリターンを考えれば戦うよ」

今回の試合は暫定タイトル戦になりますが、このベルトはあくまでも通過点であり、最終的にはヌルマゴメドフが持つベルトを狙いにいくとゲイジーは語っています。

「自分にベルトが巻かれることは目的地ではなく、頂点へ行くための地図になるんだ。私はそういう風に考えている。ベルトが巻かれるのは良いことだけど、それは決してUFCで世界チャンピオンになったことを意味するものではない。トニーを倒したら、間違いなく次はハビブと戦うよ。そのためにここにいるわけだし、世界でベストな選手になろうとしているんだ。だから彼と戦うときには、私のことを殺すつもりで戦って欲しいと思っている。そうしないと彼を尊敬できないからね」

多くのファンはUFC249でヌルマゴメドフ対ファーガソンを望んでいたものの、ヌルマゴメドフが出場できないことからカード変更となりました。

そしてもしゲイジーが勝利することになれば、今後ヌルマゴメドフとのタイトル統一戦が行われることになります。

ゲイジーはファンが見たいカードは理解しつつも、自分のために遠慮なくファーガソンを倒しにいくつもりだと語りました。

「ファンとしては、私もみんなと同じようにその試合を見たいと思っている。でも生活するためにお金を稼がないといけないし、そんなこと気にしていられないよ。みんながどれだけ望んでいるのかわかっているから、少し悪いように感じるけど、でも気にするような態度をとるのはウソになる。それをめちゃくちゃにして、とてもハッピーになるつもりだよ」