5月9日のUFC249に出場予定のフランシス・ガヌーは、現在キャリアで最も長いトレーニングキャンプを行っていると語ります。
当初ガヌーは3月28日に開催予定だったUFCファイトナイトで、ホーゼンストライクとメインイベントで対戦する予定でした。
しかし新型コロナウイルスの感染拡大により、イベントそのものが延期されることになりました。
その後この試合は4月18日に予定されていたUFC249に組まれたものの、ショーは1週間前に延期されることになりました。
そしてガヌーは5月9日にようやく決定したUFC249で改めてホーゼンストライクと対戦する予定です。
試合が組まれたりなくなったりを繰り返したことにより、厳しいトレーニング状況となっているガヌーは、『MMA Fighting』のインタビューで次のように語りました。
「疲労困憊になるし、精神的にも非常にイライラするよ。毎日モチベーションを維持するのは非常に難しいことだ。試合があるかどうかもわからない状態でトレーニングするからね。試合に向けて同じ緊張を保つために、試合が行われるのかどうかを常に疑わなければならない。試合のために行うトレーニングは、単に体調を整えるためのトレーニングとは異なるものだ。だからわからなくても目標を達成するためには、モチベーションを持って試合に臨まなければならない。そこが難しいところだね」
「キャンセルされてから新しいスケジュールが組まれるまでの間には、必ず試合が延期されている日々があるものだ。そのため全てをやめて次がどうなるのかわからない気持ちになる。それから数日後に新しいスケジュールが組まれたら、またきちんとやらなければならない。もしそれで自分のパフォーマンスをしなければ、それは言い訳にはならないからね」
「今は3度の中止があった後だから、何かに対して自信を持つのは非常に難しい。無事に行われるよう幸運を願っているよ。しかし実際にそうなるかは誰にもわからないんだ」
アメリカでは外出禁止令が出されている州もあったり、ジムが閉鎖されているなどから、選手は満足にトレーニングできる環境ではありません。
しかしガヌーは、それは出場する全ての選手に言えることだと主張しました。
「正直なところ、こういったトレーニングキャンプにはノーマルなことは何もない。ただ適応し、全てに合わせようとしているだけだ。全てにおいて不便だし、おかしな感じだよ。現実には物事が以前とは異なっているということだ。どうにかして上手くやっていくしかない。私たちは全員がこれを経験していると思う。特別なことではない。だから選手はみんなこれに対処しているはずだ。誰か他の選手がもっと良い方法を知っているのかもしれないし、早く適応した選手もいるかもしれない。不便だし、最高のコンディションではないけど、結局のところまだ何らかの挑戦はできるんだ。だから挑戦するんだよ」
なおガヌーにとっては、昨年6月にジュニオール・ドス・サントスに勝利して以来、11ヵ月ぶりの試合となります。