インタビュー・コメント

ホワイト「セフードが引退の話をしていたことは知っていた」

UFC249でタイトル防衛に成功したヘンリー・セフードは、試合後のインタビューで突然引退を発表しました。

試合後の記者会見でダナ・ホワイトは、セフードが引退発表することを知らなかったとしながらも、引退について考えていたことは知っていたと語っています。

「彼はこの数ヵ月間引退の話をしていたんだ。彼が今夜発表するとは知らなかったが、そう話していたことは知っていたよ。そしてそれについての私の考えをわかっているだろう。このビジネスで引退の話を始めたら、おそらくそれは良い考えだと思っている。でも彼は世界でもベストな一人だし、驚くべき選手だね」

チャンピオンであるセフードが引退することで、現在保持しているバンタム級タイトルは空位になることを意味します。

現時点ではランキング上位にマルロン・モラエス、アルジャメイン・スターリング、ピョートル・ヤン、コーリー・サンドヘイゲンがいて、さらにタイトル挑戦が決まっていたジョゼ・アルドもいます。

ホワイトは今後組まれるであろうバンタム級チャンピオン決定戦について、ピョートル・ヤンの出場は確実であると示唆しています。

「ピョートル・ヤンと誰かだ。そのうちわかるだろう。来週には空位のタイトル戦を組み、おそらくなるべく早くその試合を行うことになるだろうね」

なお6月13日にカザフスタンで予定されていたUFCファイトナイトでモラエスとヤンが対戦するはずだったものの、現時点ではまだこのカードが行われるかどうかは不明となっています。

ホワイトはまた、UFC249のメインイベントで行われたトニー・ファーガソン対ジャスティン・ゲイジーについても言及しました。

勝利したゲイジーは素晴らしいとしながらも、当初予定されていた4月18日の時点ですでに155ポンドを作っていたファーガソンに対していつもと違う印象を受けたと語っています。

「ゲイジーは素晴らしい試合をしたから、彼らから何かを奪うつもりはない。でもトニーは今夜いつもと違うように思えたんだ。遅いように見えたし、1ヵ月に2回も減量を行うと影響が出るのではないかと想像してしまうよ。それが原因かどうかはわからないけどね。彼は人間じゃない。ゲイジーのパンチをあんなに食らうヤツはいないし、ゲイジーの試合を見てきた中でも誰もいなかった。彼が初めてだよ」

多くのゲイジーのパンチを受けながらも試合を続けたファーガソンでしたが、ホワイトはもっと早く試合を止めても良かったと語っています。

「チャック・リデルが試合を止めるのはひどかったと怒っていたが、もう少し早く止められたと思う。トニーは今夜たくさんのダメージを受けていた。それにダメージを受けただけでなく、人を殴ると気絶させてしまうほどハードな打撃をする相手からダメージを受けたんだ。だから試合を止めたのは素晴らしいことだと思うし、もっと早く止められたかもしれないよ」

なお今後チャンピオンのヌルマゴメドフとゲイジーによるタイトル統一戦を行われるのかと聞かれたホワイトは、「今のところはそうだよ」と答えています。