ヘビー級ディビジョンは次期挑戦者候補であるダニエル・コーミエをはじめ、UFC249でホーゼンストライクに勝利したフランシス・ガヌーなど、早くタイトルに挑戦したいと考える選手が待ち構えています。
しかしUFCヘビー級チャンピオンのスティーペ・ミオシッチは、現在のパンデミックが収まるまで試合を行うつもりがありません。
現在住んでいるオハイオ州内は知事の命令によってジムが休業しており、現在彼はまともなトレーニングを行うことができていません。
ミオシッチは『MMA Fighting』のインタビューで、試合をしないことへの批判に対してトレーニングキャンプができるようになったらすぐに戦うつもりだと反論しました。
「みんなが私に何を求めているのかよくわからない。みんな私がディビジョンを停滞させていると言っているが、私がどうやってディビジョンを停滞させているのだろうか?他のヤツらは『自分たちはトレーニングができる』と言っている。それは良いことだね。でも住んでいる州が違えば規則も違ってくるものだ」
「私のコーチが冗談ではなく本当にジムを休業したんだ。ジムの外にはたくさんの物が置いてあって、5~6人の人たちが一緒にトレーニングしていたよ。彼らは6フィート(約1.8m)も離れていたが、それを見た誰かが通報したらしく、するとコーチがCDC(アメリカ疾病対策センター)に呼ばれたんだ。それくらい彼らは厳しい。だからバカはみんな黙っていればいいんだ」
引退前にヘビー級タイトルに挑戦しようと考えているコーミエは、ミオシッチに対してすぐに戦うよう呼びかけています。しかしミオシッチはコーミエや他の選手がどんな意見を発しようと気にしていないと語っています。
「彼の意見は気にしていないし、気にしたことはないね。はっきり言って、彼が言っていることはいつもの彼と矛盾している。どうやら私はチャンピオンじゃないらしいね。彼は自分が挑戦者だと呼びかけている。他の選手もいろいろ言っているね。返上しろだとか防衛しろだとか。私には全員を満足させることはできない。そういった声も今のところは気にしていないね。いつまで泣いてんだよ」
ミオシッチは戦いたくないわけではなく、できる限り早く復帰したいと語りました。
「私は戦えるようになったら戦うつもりだ。それに疑う余地はない。UFCと話し合って、良い日程を考えようと思っている。それがやっていることだし、何とかしようとしているんだよ」
「できるだけ早く復帰したい。我慢しているわけではないんだ。戦いたいと思っている。3ラウンドではなく、ヘビー級タイトルをかけて5ラウンド戦うんだ。本当に良いファイターと戦うために準備をしておきたいと思っているよ」