週末に行われたUFC259では、ライトヘビー級チャンピオンのヤン・ブラホビッチがミドル級チャンピオンのイスラエル・アデサンヤに判定で勝利してタイトル防衛に成功しました。
試合後にダナ・ホワイトはこの試合の感想を述べており、アデサンヤにはライトヘビー級が合っていないと語っています。
「彼はミドル級チャンピオンではあるが、ライトヘビー級タイトルは獲得できなかった。でも偉大になろうとした選手を傷つけるようなことはしないよ。彼は今夜それに挑戦したが実現しなかった。ヤンは素晴らしい選手だ。ライトヘビー級のチャンピオンであり、今からこの階級にいる全ての挑戦者を相手にし始めることになるだろうね」
「このスポーツでは階級が上がると常に体格が影響を与える要因になる。2階級チャンピオンになるのは簡単なことではない。それを成した遂げた選手たちは間違いなく特別な存在だよ」
ホワイトはアデサンヤにジョーンズとの試合よりも、ミドル級に戻ってチャンピオンとして活躍するのを見たいと語っています。
「ジョン・ジョーンズは以前その階級にいたが、彼はイスラエルよりもはるかに大きくなっている。イスラエルは今ミドル級に集中するべきだと思う。ミドル級に戻って彼がやるべきことをやり続けるんだ」
一方でホワイトはこの試合の採点に対して不満を述べています。第5ラウンドで10-8の採点をしてブラホビッチが49-45で勝利していますが、それだけの差が付いた試合ではなかったと主張しています。
「あの採点はおかしかった。彼らは10-8のラウンドを出していた。あの試合ではそれを出したラウンドが2回もあったんだ。今では10-8があるとどうすることもできない。だからこれについては解決しないとね。彼らがあのように10-8を付けていけば多くの試合が台無しになりそうだ。あの試合には10-8はなかったはずだよ」
「私はここでイスラエルを擁護しているわけではなく、あの試合は4-1になるものではなかった。あの試合を見て4-1だと思っている人がいるとしたら、それはおかしいね。最終ラウンドでもイスラエルは前半勝っていて、その後ヤンがテイクダウンを奪ってラウンドの後半は勝っていた。あの試合を4-1にしているのは、10-8というバカげたラウンドがあったのが唯一の問題だよ。毎週末に試合を見ているなら、あの試合を4-1だと思っている人は誰もいないだろう。ジャッジには大きな問題があるから直さなければいけないね」