今週末のUFCファイトナイトのメインイベントでは、コーリー・サンドヘイゲン対TJディラショーのバンタム級マッチが予定されています。
Dillashaw is back!
Cory Sandhagen welcomes the former bantamweight champion back to to the UC on Saturday night!#UFCVegas32 | Saturday 10pm | BT Sport 2 HD pic.twitter.com/qujVeSiqKr
— UFC on BT Sport (@btsportufc) July 19, 2021
元チャンピオンのディラショーは2019年4月にUSADAの検査に禁止薬物EPOで陽性反応となり、2年間の出場停止処分を受けていました。
ディラショーは『Food Truck Diaries』のインタビューで、今回の件で2016年7月のハファエル・アスンソンとの試合まで遡ってサンプルを再検査されたとし、USADAから目をつけられていることを明らかにしました。
「みんな好きなことを言ってかまわないし、それは私が下した決断だが、実際に問題を起こした後はUSADAが私を監視下に置いたんだ。ドミニク・クルーズ戦後のアスンソン戦まで遡って全ての試合のサンプルを再検査した。なぜなら検査を受けるたびにA、Bのサンプルが保管されるからだ。たとえ何があろうと私が冒した間違いだ。これはUSADAの武器のようなもので、それによって誰もがこんなことはしたくないと思わせるようにしているんだ。私が冒した間違いだからこれらは正しい。自分で決めたことだからね。でもそれを受け入れられるようになったことで楽になったんだ。もしそのことから逃げたりしていたら、何か言い訳をしたり、自分がやったことを隠したりしていただろうね」
UFC259ではスターリングがピョートル・ヤンに失格によって勝利したことで、ディラショーは今回の試合の方がタイトル戦に相応しいと語っています。
「自分とコーリーとの試合が真のタイトル戦だと思っている。アルジャメインとピョートルとの試合を見ていて、あまり印象付けられることはなかったね。だから今回の試合が本当のタイトルマッチだと思っているよ。確かにプレッシャーはある。だがこれまでどんな試合であれ、いつも自分に大きなプレッシャーをかけてきた。それこそ私がトップになれた方法であり、もし試合に臨むときに怖くなければ、準備が出来ていないってことだからね」
ディラショーは2年間試合から離れていたものの、ジュースバー『Clean Juice』のフランチャイズになり、UFC以外の仕事で経済的な安定を得ていることを明らかにしています。
「復帰してベルトを取り戻すという目標を持っているが、正直なところ格闘技後の人生は正しいやり方で行えば素晴らしいものになる。適切にやっていくことで賢くなる。でも今はお金のために戦う必要がないからそれは良いことだね。戦うよりもケージ外の方が多く稼いでいるよ。だから勝たないといけない、次の大きな試合に出て給料をもらわないといけない、みたいな気持ちで試合に臨む必要がないのは良いことだと思うね。今はただ自分がやりたいからやっているだけだよ」
ディラショーはPEDを使用したおかげでチャンピオンになれたという意見には反論しています。
「もし自分がPEDのおかげでトップに行けたと思っていたら、コーリー・サンドヘイゲンに呼びかけたりはしないだろうね。トップ5にいるような選手を求めたりはしないし、ベルトを取り戻せると思うこともないだろう。復帰したときにはとんでもない怪物になっているよ。だから出場して楽しむこと以外は何も心配していないんだ」