週末に行われたUFCファイトナイトのメインイベントでは、TJディラショーがスプリット判定でコーリー・サンドヘイゲンを破り、復帰戦で勝利を収めました。
ディラショーは試合後の記者会見で、膝を負傷していたことを明らかにし、それがパフォーマンスに影響を与えたと語っています。
「残念ながら、あの第1ラウンドの後は彼を持ち上げることができなかった。何度も彼のバックを取って、クリンチポジションでバックを取るのは得意だが、足を使えず体を持ち上げられなかった。彼がパンチで戦っている間は、膝をできる限り使うことで精一杯だった。ちょっと不運だったね。何回かシザー・トリップをやってみたんだ。第2ラウンドで彼のバックを掴んで持ち上げようとしたが、膝が耐えられなかったね」
膝のケガを明らかにしたディラショーですが、トレーニングキャンプ中は多くのケガに悩まされていたと語っています。
「かなり大荒れなキャンプだったね。今回のキャンプではスパーリングもできなかった。最初のキャンプは5月8日に向けて行っていた。(欠場の原因となった)カットがあったこと以外は順調だった。スパーリングもできていた。だが2回目のキャンプでは健康状態を保つことができなかったんだ。最初のケガはスライドボードで足の神経を圧迫したことだった。2日前までは靴を履いてトレーニングしていたよ。これは自分にとって最悪の事態と言えるだろうね。その後に右膝のMCLも負傷したんだ。キャンプ中ずっと左肩を痛めていた。本当に大変なキャンプだったよ。でもそのことは話したくはなかった。言い訳もしたくなかったからね。とにかく出場する必要があった。最後の試合はもう2年も前のことだ。あまりにも長すぎた。この試合を棄権するつもりはなかったよ」
「辞退は考えていなかった。周りも俺がどれほど出場したがっていたかを知っていたからね。欠場するなんてあり得ない。片足で去ることになっても関係なかったね」
次のバンタム級チャンピオンシップはアルジャメイン・スターリング対ピョートル・ヤンの再戦が予定されており、ディラショーはこの勝者と戦うことが濃厚となっています。
「俺のベルトだ。返して欲しいね。前回の試合(スターリング対ヤン)は感心しなかったよ。(再戦では)ヤンが勝つと思うね。アルジャメインはあまり良い印象を受けなかった。次に戦うのは彼だと思うよ」
スターリングやヤンが出場できない場合にはバックアップを務めることも厭わず、タイトル戦が長引いたとしても待つ考えを明らかにしています。
ドーピングによって2年間出場停止処分を受けていたディラショーですが、周りの意見は気にしていないと語りました。
「自分自身や家族のためにしてきたことだ。息子が俺の勝利を見てくれたことが何よりも嬉しいね。試合後にマイクでエールを送るのを忘れてしまって後悔しているが、他人がどう思おうと関係ない。この世で誰かにどう思われているかを気にしているとしたら、それは間違ったことをしているということだ」