インタビュー・コメント

ロバート・ウィテカーがうつ病だったときのことを語る

現UFCミドル級チャンピオンのロバート・ウィテカーは、10月にチャンピオンシップを予定していますが、この試合は昨年6月のUFC225以来となります。

この長期欠場中の間には今年2月のUFC234でのメインイベントが決定していましたが、この試合に至る数週間前にはうつ病を患っていたようです。

ウィテカーはこのうつ病により、トレーニングをする気力がなくなり、ジムへ行くことに対しても興味を失っていました。

ウィテカーはこのときのことについて『Submission Radio』に出演し、次のように語っています。

「うつ病は実在するものだし、それが誰であるかは関係ないことだ。落ち込んでしまうことになり、絶望の穴に落ちているように感じるんだ。私はケガから復帰したけど、望んでいた目標設定という面では非常に遅れていた。トレーニングパートナーが私よりもはるかに優れたパフォーマンスをしているのを見て、自分自身にやる気を引き出すことは大変だったんだ。何に対しても非常に無関心で、何もしたくない気分だったよ」

「突然何か新しい趣味を始めようと思ったわけではないし、新しい仕事をしたいと思ったわけでもなかった。むしろ何もしたくない気分だった。家を出ないで何もしないで、ただ昼寝をしたかっただけだった。それは難しいことだ。何もやる気が起きないんだからね。特にスポーツに関するものだけでなく、全てに対してそうなんだ。全てにうんざりしていたよ」

しかしウィテカーは現在うつ病の問題を克服したと語っています。その理由は定かではないものの、周りのサポートが大きな役割を果たしたようです。

「それは最も難しいことであり、それに対する本当の答えというのはないんだ。しかし私にとっては、自分を支えてくれた人たちが本当に助けになってくれた。彼らがそこにいるとわかって、彼らと話すことができるというのは非常に重要なことだよ」

またウィテカーはうつ病に苦しんでいる人を助けるために、オーストラリア国内をまわる予定でいるようです。

ツアーは11月21日にブリスベンから始まり12月6日にパースで終わる予定で、全12ヶ所で開催されます。

なおウィテカーは10月5日にオーストラリアのメルボルンで開催されるUFC243で、イスラエル・アデサンヤとミドル級タイトルの統一戦を行うことになっています。