インタビュー・コメント

トム・アスピナル「PFPランキングは無意味だ」

UFC304では暫定ヘビー級王者のトム・アスピナルは、カーティス・ブレイズと対戦します。

アスピナルはトレーニングの一環として、拳をより硬くするためガソリンを染み込ませるようになりました。

アスピナルはメディアデーその理由について語っています。

「新しいグローブを見たけど、他のものよりかなり小さいね。パッドが少ないんだ。だからナックルを固める必要があると思ったし、それが私の知っている唯一の方法だ。ジプシーの古い方法でガソリンに浸しているんだけど、まるで石みたいなんだ。もし土曜日に嫌なノックアウトを食らったら、ロスターの半分がナックルをガソリンに浸すことになると思ったほうがいいだろうね」

2022年7月にアスピナルとブレイズは対戦しており、このときは膝をケガしたこともあって、ブレイズが1ラウンドTKOで勝利しました。

アスピナルは今回の再戦をキャリアで最もハードな試合ととらえています。

「彼は長い間、トップ5やトップ10にいる選手だ。タイトルを獲る以外のことは、基本的に全てやってきた。だから私は彼のやってきたこと全てを尊敬している。彼を人間としてアスリートとして全て尊敬しているし、準備の段階から彼のことをとても真剣に考えてきた。彼のことを甘く見るつもりは全くないよ」

またヘビー級王者のジョン・ジョーンズは、UFCパウンド・フォー・パウンドランキングで3位になっているものの、アスピナルは11位になっています。

アスピナルはそもそも階級が異なる選手を比較して定義することはできないと語りました。

「このパウンド・フォー・パウンドって何だ?くだらないし、意味不明だよ。そんなこと私に言わせないでくれ。どうしてパウンド・フォー・パウンドがあるんだ?何の意味があるんだ?」

「もしみんなが同じ体格だったらってこと?デメトリアス・ジョンソンのスタイルとブロック・レスナーのスタイルを比べて同じだと言えるのか?彼らの特性は全く違うんだ。私はブルドックだろう?もしブルドックの首がとても長かったら、キリンとブルドッグのどっちが勝つかって言ってるようなものだよ。全くのでたらめだ。どうやって比較できるんだ?くだらないね」

一方でこれまでヘビー級は、パウンド・フォー・パウンドでなかなか評価されないことが多かったですが、アスピナルはヘビー級選手も以前と比べてスキルが向上していると主張しました。

「スキルの面では確実に良くなっている。でも実際にMMAのあらゆる面で優れた選手となると、MMAのエリートレベルみたいな人は7~8人だと思う。他の選手たちはよりノックアウトできるような選手というだけで、本当にそれだけなんだ。ヘビー級のMMAは、その点で独自のルールがある。他のどの階級でもどこでも完全なスキルが必要だけど、ヘビー級には一発当たればいいという選手が多いけど、それ以外はそれほど優れているわけじゃないんだ」