ニュージャージー州ニューアークで開催されたUFC 328。
この日のメインイベントとして大きな注目を集めたのは、ネットでも高い人気を誇るインフルエンサー兼ファイターのショーン・ストリックランドと、ハムザット・チマエフによる因縁の一戦だった。
試合数日前に行われた記者会見では、当初比較的冷静だったチマエフが突如として態度を変化。
「お前の親父になってやる!」と、ショーンの過去の虐待経験を絡めた過激なマイクパフォーマンスを披露した。
もちろんショーンも黙ってはいない。
「ここはアメリカだ。キリスト教徒の国なんだ。お前らみたいな連中は出ていけ!」と、ムスリムであるチマエフを強い言葉で挑発。会見では放送禁止用語も飛び交い、激昂したチマエフがショーンに蹴りを見舞う場面まで発生した。
まさに、映画「ロッキー」シリーズのような場面だが、これは映画ではなく現実である。
そして迎えたUFC 328本番。
SNSでも「一体どうなるのか」と大きな話題を呼んでいた両者の対決は、5ラウンド判定の末、ショーンが勝利を収める結果となった。
第1ラウンドこそ、チマエフがテイクダウンとグラウンドコントロールで優勢を取ったものの、その後はショーンが圧力を強める展開に。
25分間を通して、ショーンは強烈な打撃でチマエフを追い込み続け、徐々に主導権を掌握した。
そして判定結果は、ショーン・ストリックランドの勝利。
試合後、それまで激しい舌戦を繰り広げていた両者は態度を一変させた。
ショーンは試合後、真摯な表情で次のように語っている。
「アメリカのファン、イスラム教徒のファン、キリスト教徒のファンに謝罪したい。やりすぎた。認めるよ。みんなを尊敬している。チェチェンには素晴らしいファイターがいるんだぜ。本当に強い。そして、チマエフはとんでもなく強かった。」
一方のチマエフも潔く敗北を認め、自らUFCミドル級王座のベルトをショーンの腰に巻く姿を見せた。
こうして、長く続いた因縁のライバル対決は、お互いの健闘を認め合うことで、一つの決着を迎えることとなった。
今後のショーン・ストリックランドの活躍にも期待が高まる!
