インタビュー・コメント

ベン・アスクレン「引退を考えていないといったらウソになる」

週末にシンガポールで開催されたUFCファイトナイトのメインイベントでデミアン・マイアに敗れたベン・アスクレンは、7月のマスヴィダル戦に続いて2連敗となっています。

これまでUFCでチャンピオンになることを目標にしてきたアスクレンにとっては、さらに遠ざかる結果となりました。

アスクレンは今週の『MMA Show』で、再びタイトル戦線に復帰するまでに多くの時間が必要であると語っています。

「もしデミアン・マイアを倒していれば、おそらく私はあと良い勝利一つでタイトル挑戦権を獲得していた。今自分の状況を見ると残念に感じるよ。ちょっと遠いね。運命はすぐに変わる可能性があるけど、おそらく最低でもあと3試合が必要だ。4試合か5試合以上の可能性だってある」

「自分が良いファイターであることを証明する必要はない。もうお金は必要ないし、もっと有名になる必要もない。そういったものは本当に欲しくはないんだ。私がやりたかったことは自分が世界一だと証明することだった。そして今それがどれだけ遠くにあるのか、そこにたどり着くまでにどれだけ時間がかかるのかを見据えているよ」

アスクレンはUFCで2連敗になったことでMMAを引退して別のことを始めるか、それともこのままキャリアを継続してもう一度挑戦するのか迷っているところだと明らかにしています。

「引退は検討していることだ。もし私がそうではないと言ったら、それはウソをついていることになる。これは単に時間とコストの問題だ。人生でやるべきことがたくさんある。私は本当に忙しい人間だ。情熱を注いでいることがたくさんあるからね。特にトレーニングをしていなくても、スタッフとセットアップのやり取りがあるし、私はおそらく週に30時間はMMA関係で費やしているんだ」

「自分の時間をもっと他に良い使い方ができるのでは?ってことが頭をよぎることがある。というわけで2つのことを考えている。私が今まで欲しかったのはチャンスだけだ。私は自分が望んだチャンスを得たため、不満を抱くことは難しいだろう。私はそのチャンスを活かすことができなかったし、その原因は自分にある。それが一つ目の考えだ。それからもう一つの考えは、もっと戦いたいと思っている自分がいるんだ。デミアン・マイアの試合では本当に上手くやれていたと思ったからね」

アスクレンは自分の将来の決断について急ぐことはないと語ります。

「私の気持ちはとても複雑だと思うよ。自分の気持ちの中には、もう少し戦いたいというのがあって、まだ世界最高の選手と戦えると思っている。これまでにも世界で最高の選手を何人か打ち負かしてきたからね。(ベラトールの)ドゥグラス・リマは週末にローリー・マクドナルドに勝って称賛されているの見て本当にハッピーだった。彼は素晴らしい選手だと思うからだ。そして別の自分の気持ちには、人生でやりたいことがたくさんあるからやるべきだって言っているよ」