先月ラスベガスで開催されたUFC246は、メインイベントがコナー・マクレガー対ドナルド・セラーニということもあり、イベント前から大きな注目を集めていました。
そして気になるのが、マクレガーが出場したことでペイパービューがどれだけ販売されたのかということです。
今週火曜日にESPNを傘下に収めるディズニーの会長兼CEOであるボブ・アイガーは、UFC246で販売されたペイパービューが100万件を越えたことを発表しました。
UFCのアメリカ国内のペイパービュー販売において、昨年4月からESPNと提携したため、ナンバーシリーズを購入するためにはストリーミングサービスのESPN+に加入する必要があります。
今回UFC246が100万件以上も販売されたことに関しては、ストリーミングペイパービューの販売において史上初の快挙だということです。
なおこれまでのストリーミングペイパービューの販売記録は、ローガン・ポール対KSIの81.4万件が最高でした。
しかもこの試合の料金がたった10ドルだったことを考えると、UFC246は64.99ドルだったためかなり異例の記録であることがわかります。
さらにUFC246を視聴するためにはESPN+の月額4.99ドルが必要になるため、合計すると70ドル×100万件で今回のストリーミング収益は7,000万ドル以上(約76億円)になったと見られています。
またアイガーによると、ESPN+の会員数は2019年12月31日の時点で660万人だったのが、今年に入って760万人にまで達したことを明らかにしています。
2019年1月にUFCとESPNが契約した当初の会員数は140万人だったにもかかわらず、その月に行われたヘンリー・セフード対TJディラショーのおかげで新たに56万人もの新規会員を獲得しました。
そして昨年11月にDisney+がスタートし、ESPN+、Huluのディズニー傘下のストリーミングサービス3つを同時に契約すると12.99ドルになるというお得なセットもあって、ESPN+は2019年11月に350万人だったのが、12月31日には660万人へと増加しました。
さらに今年1月のUFC246の影響もあって、ESPN+は新たに会員数を100万人以上も獲得しています。
なおこれらは全てアメリカ国内の数字であり、UFC246はアメリカ以外にもカナダ、オーストラリア、さらに初めてイギリスやアイルランドでもペイパービューが販売されました。
ちなみにアイガーはDisney+の会員数はESPN+をはるかに上回る2,860万人、Huluが3,070万人であることも発表しています。