インタビュー・コメント

ダニエル・コーミエ「ヌルマゴメドフが今年戦うとは思えない」

UFCライト級チャンピオンのハビブ・ヌルマゴメドフは、最近父親のアブドゥルマナプを新型コロナウイルスの合併症により亡くしたことで、今後のオクタゴンでの計画はわからない状況となっています。

当初はヌルマゴメドフとジャスティン・ゲイジーによるライト級タイトル統一戦が9月に予定されていたものの、次の試合はまだ未定となっています。

ヌルマゴメドフの友人でありアメリカン・キックボクシング・アカデミーのチームメイトであるダニエル・コーミエは、『ESPN』のインタビューでヌルマゴメドフについて語りました。

コーミエはヌルマゴメドフにとって父親が特別な存在であったことから、しばらく試合を行うことは難しいだろうと主張しています。

「はっきり言って、彼が今年中に戦うとは思えないね。アブドゥルマナプが彼にとってどういう存在なのか、そして彼らが一緒に歩んできたことを知っている。ハビブが9月に復帰しないことはすぐにわかったよ。それはあまりにも難しいことだ。ハビブは非常に厳しいことに対処している。彼と父親の関係性は通常とは全く違うものなんだ。ハビブにとって全てだった父親が現在亡くなってしまった。だからハビブを見れるようになるには時間がかかるだろうね」

「私は彼のことが大好きだし、彼には必要なだけ休みを取って欲しいと思っている。なぜならハビブと父親の状況は他の多くの人たちと違うからだ。復帰を急がないで欲しいね。だから9月にハビブを見ることはできない。代わりの試合(イスラエル・アデサンヤ対パウロ・コスタ)も素晴らしい戦いだ。ダナ・ホワイトも好きなだけ休めばいいと言っていた。なぜならダナはハビブと父親の関係を十分に理解しているからだ。今大切な人を失ったハビブに、全てを受け入れないまま何かを求めることはできないと彼は理解しているんだ。だから私は彼が休みを取ることを支持するよ。彼にはそれが必要だからね」

コーミエは今後ヌルマゴメドフが戦うことを期待しつつも、どうなるかについてわからないとしています。

「彼が戦ってくれることを願っているが、どうなるかはわからない。そのためには彼が気力を奮い起こす必要がある。もしそうするとしても、彼がいつまで続けるかはわからない。もしかしたら父親に敬意を表して素晴らしいパフォーマンスをする可能性もある。でも私は彼が(2019年の)9月に戦った試合を振り返ってみて、彼がダスティン・ポイエーに勝ったときの父親の反応を映像で見たんだが、子供が勝ったのを見て彼の気持ちは喜びで満ち溢れている感じだった。彼らが一緒に勝った喜びを共有できたことは私もハッピーだったよ」