インタビュー・コメント

GSPがカマル・ウスマンからの呼びかけにコメント

元ウェルター級・ミドル級チャンピオンのジョルジュ・サンピエールは、すでに引退した後も現役選手から対戦を呼びかけられています。

これまでにもハビブ・ヌルマゴメドフやタイロン・ウッドリーから呼びかけられ、最近ではUFC251で防衛に成功したウェルター級チャンピオンのカマル・ウスマンからも対戦を求められました。

それに対してサンピエールは『TMZ』のインタビューで、現在復帰についてどのように考えているのか次のように語っています。

「私にとって選手としての目的は仕事をすることであり、選手に限ったことではないが、できるだけ少ない労働で最大限のお金を稼ぎたいから、それは非常に嬉しいことだね。彼らは私と戦うことでたくさんのお金を稼げるとわかっているし、それに加えて彼らが勝てば相応のレガシーを築くことができる。でも私にとっては複雑な気持ちだよ。確かに試合を見ていて、ときに自分でもこいつら倒せるんじゃないかと思うこともある。他にもトレーニングを終えた後は、とても自信がみなぎってると感じているよ。でも夜になって家に帰ってよく考えると、私はもうすぐ40歳になるんだ。厳しいトレーニングキャンプに復帰して、2ヵ月間も言わば刑務所に入る準備は出来ているのか?と自分に問いただす。それはないね。私は長い間戦ってきたが、残念ながらこのスポーツではあまりにも多くの人たちが遅すぎる引退をしている。このような人たちと一緒にはなりたくないんだ。私はとても幸運だ。健康だし、そして何より裕福だ。適切な時期と適切なタイミングによって大金を稼ぐことができた。良い点と悪い点を考えたとき、引退したままの方が良いと思っているよ」

ウスマン対マスヴィダルの試合も観たとするサンピエールは、防衛を果たしたウスマンのことを称賛しています。

「もし自分が復帰してもやられっぱなしだろうね。だから引退したままの方が自分にとっては良いと思っているし、今は他にも大きなプロジェクトを抱えているんだ。私は今でもこのスポーツの大ファンだし、カマルやベストな選手たちを観るのも好きだ。その試合も観たけど素晴らしかったね。彼は非常に頭が良い。みんな彼の身体能力やテクニックについて話しているが、彼の一番の特徴は頭脳だと思う。本当に頭が良いね。相手にとってはかなり厄介な選手になっている。彼はほぼ完璧な試合をしていた。彼は素晴らしいファイターだし、もしこのままいけばベストな選手の一人になれるだろうね」

サンピエールは将来の復帰について意味のある試合なら常にチャンスがあるとしながらも、今すぐに復帰してカマル・ウスマンと対戦することは否定しています。

「選手をこの競技から外すことはできても、選手からこの競技を取り上げることはできない。私は客観的に見て賢明に判断する必要がある。今すぐに復帰してカマル・ウスマンとのウェルター級チャンピオンシップに挑むことは、全てを危険にさらすものであり、メリットよりもデメリットの方が多い。だからそれは私にとって価値のないことだね」