8月15日のUFC252では、スティーペ・ミオシッチ対ダニエル・コーミエのヘビー級チャンピオンシップが行われます。
41歳のコーミエはこの試合に勝利すると引退する可能性がありますが、どちらにしてもトップレベルを維持したまま長く続けることはできないと理解しているようです。
コーミエは『MMA Fighting』のインタビューで次のように語りました。
「戦うことが恋しくなるだろう。戦うために生きているからね。私は選手の中で最も競争力があるかもしれないが、誰であってもやめなければならないんだ。誰しもがトレーニングをによって永遠に戦うことはできないし、それは理解している。今準備している中でそれを感じることができているよ。でももし大金をもらえたらどうする?って言う人もいるが、この歳になって今のような準備をしないといけないとしたら、続けるのは非常に困難だ。36~37歳の頃に、彼らは試合の5週間前に私に連絡をして『出場できる?』なんて聞いてきたが、今は無理だね。もうそんな余裕はない。勝つためには12週間の準備が必要だよ」
「試合に出場して目を見張るような試合をすると、不意にかつてのように自分はまだやれるんじゃないかと考えるようになるが、現実はそうではないんだ。偉大なチャンピオンであれば一晩のためなら何とかできると思うが、高齢になってもそれを継続的にできるだろうか?私はそうは思わないね」
コーミエは引退した後の仕事についてはすでに話が来ていることから、今は将来のことについて考える必要はないと語っています。
「総じて引退について考え始めると、私にとっては簡単なことで、特に次に目を向けなければならない仕事に関してはね。UFCからではなく、ESPNからフルタイムで仕事をするオファーを受けたばかりなんだ。まだ契約はしていないがオファーを受けたよ。WWEもそうだし、総合格闘技以外の多くの分野の放送に興味を持っているんだ。次に何をしようかと考えるのは簡単だ。だから今の自分に集中したいんだ。この先どうなるかを期待しないようにしているよ。私にとって今後のことは多くの人たちとは違うからだ。私には良い仕事と良い将来があるからね」
トップにいながら引退したMMA選手はほとんどいませんが、コーミエはミオシッチからヘビー級タイトルを取り戻すことでファンの記憶に残るものを提供したいと語っています。
「最後にもう一度ベルトを腰に巻くことがずっと残る私のイメージになると思う。みんなの記憶に残る思い出になるだろうって考えているんだ。ベルトを腰に巻いている写真はたくさんある。だからタフガイとの対戦はあと1回だけにしたいね」